ワンサイドゲーム
強く強く睨み付けていたのは、まるで、真夏の太陽を直視してしまった様な目の細め方であった。
後悔を紛らわす為の痛み
怖くて後ろ姿さえ見れなかった
声を掛けたら更なる拒絶が見えそうで
一本のカッターナイフと麻痺毒代わりのアルコール
痛みは鈍く朧気
結構深かったのかも知れない
卑怯臆病愚者
切り刻んで見えない様にしているのは
知り得たく等無かった
意味の亡い嘔吐感
如何にもそれは自身を拒絶し世界の愛憎に堪えかねた金型の軋みの様で
通り過ぎては擦り抜けて
今日には昨日の事がなかったかの様に
記憶違いか妄想か
回路を混乱させる世界の回転の速さに狼狽える
嗚呼、意味は亡い。
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