白い悪魔と踊りませう。
ボンゴレを裏切って(だって綱吉が帰らせないとかほざくから)白蘭とあはんうふんな関係になり、愛人という職権を乱用してトゥリニセッテを弄っていたら、身体が光に包まれて浮いた。
「白蘭、私帰れるっぽいから帰るねー」
ふよふよ浮かびながら脚の末端から身体が消えていく。
「この世界に来ることがあったら、また僕の所においでよ」
白蘭がデコチューをしてくれた。太股から下はもうない。
「何かこの構図って、幽霊に恋した青年っぽいね」
「そこは天使とか天女じゃない?」
「だって私そんなガラじゃないし」
シースルーな身体、まともに残っているのは肩から上だけ。
「悪魔だからね」
「白蘭もね」
くすくす内緒話をしている子供のように笑って、頬に少し冷たい白蘭の手が添えられて、最後の最後で私達はキスをした。
「――で、何で私は現代にいるのかな?」
感動的な別れの後に待っていたのは、コンクリートジャングルでした。
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