▼ 七回目
翌日――妙に静かな空気に疑問を感じてスーパースイートとやらに恐る恐るやってきた。ただならぬ空気は肌で感じるためボスは居るんだろう。
コンコン、と控えめにノックをして中へと入る
「ボースー…」
「………」
「なんだ、ナマエはベルと一緒に行かなかったのか。時計…はちゃんとしてくれてるみたいだね」
「は?なんでマーモンもいるんだ?これお前のためなの?」
ボスじゃないの?
実はまだ何も理解できていない。マーモンのためなら外そうかと一瞬考えたがボスも時計をしているのでそれはやめた。
「ム、なんだって…?ベルから何も聞いてないのかい?ってナマエ!!ボ、ボスにななななにを…!」
「なんでもいいだろ」
ちょうどソファーに座っていたから、ボスの膝に跨がってぴったり抱き着いただけだ。いい匂いするなーと肩口に鼻をあてる。
「(な、ななんでボスは怒らないんだ…?!あんなことしたら普通…っ!)」
「ボス、その、この前の続―――」
ティリリリリ!!
バトル開始1分前です
突然、俺、ボス、マーモンが付けている時計から機械音が鳴り響く。ガチで突然すぎてびくついてしまった。え、なんだよこの時計クソだな!!空気読めよ!!
「るせぇ!!!」
「うわあ!?」
ボスもびっくりしたのか、俺の耳元で時計相手に怒鳴り散らす。鼓膜がやばいです…ボス。
「面倒くせぇ…」
「!?!?俺のことですか?!」
「………カスは黙ってろ。寝る」
ドンッとソファーに寝転んだ弾みで俺も体勢が崩れボスに覆いかぶさる体勢に。寝るってヤるってことかな興奮してきました。
そのとき、
――バトル開始20秒前――
「10秒前…ってだからバトルってなに!!やっぱり外すこれ!!」
「ダメだよナマエ!僕が今から説明するから…!」
――バトル開始です。制限時間は10分――
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