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ぴちゃん、とひとつ雫が落ちた。それは湯舟に丸い模様を生み出して、広がる。今はテツヤと一緒にお風呂だ。実はあれから帰ってすぐ、俺は言葉通りテツヤをおいしくいただいた。ご無沙汰なのもあってか、すごく興奮したのは記憶に新しい


「かわいかった」


「……」


「俺好みになってきたかな」


「…名前くんは意地悪です」


「たとえば?」


「そういうところ」


「恥ずかしいほうが気持ちいいくせに」


「な……」


かあっと頬に色が増した。湯舟に浸かっているからか、よく目立つ


「優しいのは物足りなく感じるよ、もう。今度やろうか?」


「やめてください…っ。名前くんはボクをどうするつもりですか」


「ふ、それどこの台詞。どうもしないよ。可愛がってるの」


「…………違う意味に聞こえます」


「まあ明日はパーティーだから、楽しみにしてて」


「逸らしましたね」


「サンタも来るよ」


ちゃぷんと顔を洗って、ほう、と一息。テツヤと目が合った。充分に温まって、肌も色づいている


「……あがる?」


「名前くんからどうぞ」


「ん、じゃあお先に」


濡れてぴったりと張り付いている水色を撫でて、シャワーの蛇口を捻った――




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