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「お前が苗字名前か」


「……赤司征十郎?」


「ああ」


「ふーん」


上から下まで、お互いがお互いの姿を確認する。驚きだ。まさか身長が俺より下とは。てっきりテツヤ以外は全員馬鹿でかいと思っていた。見上げられるっていいな


「苗字くん、手伝います」


「!、、ん」


ぱっと料理を運ぼうとしていた俺から皿をとったテツヤ。それにも驚いたのは内緒だ。今なら火神の気持ちが分かるかなあ


「そうだ、何飲む?酒…は」


テツヤだけ仲間外れかと取ろうとしたのを元に戻した。そしたら苗字くんもお酒禁止ですよとテツヤに言われて、何故か真太郎も黒子の言う通りなのだよと。何故と言ってもこの前の飲み会のことなんだろうけれど。残念ながら記憶はうろ覚えだ。


「あだ名ちんジュースは?俺ジュースがいいし」


「あるけど…」


「敦、お茶か水にしろ。それに、ここは全員それにするんだ」


「……俺酒飲もうかなあ」


ぼそ、と呟いてしまったそれ。彼に仕切られるとどうも神経が反応する。思った通りというかなんというか赤司征十郎くんには睨まれたけれど。ご馳走してやった俺にその態度はないだろ。


「苗字くん、ダメです。せめて…いえ、なんでもありません」


テツヤはテツヤで何か言いかけてふいっと視線を逸らした。今のはデレようとしたな。


さーて、飲みますか




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