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つかれた。

ほんとつかれた。


途中で抜け出してやろうかとも考えたけれど、離れた瞬間真太郎が躓いて危なかったのだ。

おは朝って、当たるんだ……な?


部活にも連れていかれたけど、思ったより凄かった。シュート外さないってなんだよ。でもまあ征十郎くんにボールぶつけようとしたら焦ったのかゴールリングに当たった。入ったけど。



そんなシュートを外さない真太郎だが、罪悪感は感じていたらしく、部活帰りにおしるこを貰った。ああ、あと……


「ただいま」


ちょうどソファーに座ってテレビを見ていた彼に声をかければ、びくっと肩をゆらす。


「………、…おかえりなさい」


「はいこれ、バニラシェイク」


「あ、りがとうございます」


「俺じゃないよ」


「え……?」


「これ好きな人から」


自分もソファーに座って、さっき貰ったおしるこを左右に振りながらテツヤに見せる。


「ふん、気分なのだよーだってさ」


「…………そうですか。仕方ないので受け取っておきます」


「ああそう。で、今日は部活よかったの?いなかったけど。あ、サークルの方?」


シェイクで機嫌が直ったのか、少し空けておいた距離がなくなった。


「どっちでもいいです。ボク達は好きなときに好きな場所でできるシステムなので特に言い方は決まってません。今日は………ちょっと」


「そう。にしても、随分……優遇されてるな」


「赤司くんの提案です」


「……へえ」



やっぱりボールぶつけとけばよかったかなあ。







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