『これって強制?乗り気じゃねーんだけど』
「わかりません。ただリボーンさんが名前さんも来るようにとのことです。」
『こんな崖っぷちに?』
あれから数日後、バジルのケガも良くなって、ようやく落ち着けると思っていた。だというのに今の俺達は森の中。抜けた先には崖…とリボーンさんとパンツ一丁の綱吉くん。
「よし、第一段階合格だぞ。つーことで次は第二段階だ」
「んなぁ!!?ちょ…ちょっとは休ませろよ!!つーか修業はもうたくさんだよ!!」
「ヴァリアーに殺されてーのか!?もっとも次の修業も気を抜くと死ぬけどな」
「な!?」
そんなやりとりをぼんやり見つめていたら、隣のバジルが声をかける。
「沢田殿!!順調に第二段階とはさすがですね!」
「君は……!!?バ…バジル君…と…?だ、誰でしたっけ…?」
『リボーンさん、俺帰って寝ます』
すごくおもしろくなさそうな奴だ。
「え、名前さん?!沢田殿のお手伝いは…」
「ええ!?手伝い!?」
「まあ待て名前、第二段階はスパーリングなんだ。内容はバジルをダウンさせることだぞ。それでも帰るのか?」
『…………あの、バジルにあんまケガさせないで欲しいんですけど…』
「これは修業なんだ、仕方ねーこと言うな」
『その修業を受ける綱吉くんは微妙な顔してますよ』
「ほっとけ」
「んなー!?ちょ、さっきから何いってんのー!?ダウンって…!この人の言う通りだよリボーン!」
「名前さん、帰るんですか?」
『はいはい残りますよーっと』
自己紹介するつもりはなかったが、この人呼ばわりも困るので苗字名前だと一発お見舞いして教えてやった。これからバジルを相手するんだ、挨拶はしておかないとなあ
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