「!!…うーん、リボーン…ここ…どこ?」


「霧のリング争奪戦の戦闘フィールドだぞ」


「!?、そーだ!争奪戦!!は!た、体育館!!?」

ぱちくり、ようやく目を覚ましたボンゴレ10代目候補―沢田綱吉くん。

あれから帰って来ないと様子を見にリボーンさんと山を下りれば、綱吉くんは道端で倒れていたのだ。おかげで並中まで運ぶことになったのだけれど。


「10代目!!お加減は!!」


「!、みんな!!」


「名前がここまでおんぶってくれたぞ」


「え、あ……ありがとう、ございます」


『はあ?綱吉くんみたいなポンコツをバジルに背負わすわけねーだろクズ』


「ひいいいごめんなさい!」

「なっ!!てめー!この前といい今日といい!10代目になんてことを!」


がやがやと綱吉くんを崇拝してそうな嵐の野郎が突っ掛かってきた。めんどくさそうだなコイツ。


「名前さん、沢田殿は修業で疲れておいでです。あまりそういうことは…」


『わかってる。つうか、嵐くんの言う失礼なことなんざしてねーだろ負けたくせに。じゃあ俺帰るわ、バジル気をつけろよ、霧の対決はえげつないらしいから』


「な…っ、あ、アイツ!調子に乗りやがって!!」


「ご、獄寺くんもういいよ!苗字さんは修業にも来てくれてるし、悪い人じゃないから!!」


「ですが!」


未だ文句を垂れる野郎を無視して、残り二人にも一応声をかけた。


『えっと、お前が笹川で、お前が山本か』


「?、おう!極限にその通りだ!!前々から思っていたのだが、お前は誰だ?!」


『うわ…暑苦しいなお前。しかも馬鹿か?だから俺は門外顧問の苗字名前だ、バジルと一緒。腕あんま動かすなよ。あと山本、戦いは見てねーけど、いい筋してるはず。じゃあな』


「あ、、おい!!!!サンキューな!苗字のお兄さん!」


何処の苗字のお兄さんだと内心ツッコミつつ、体育館を出る間際、どうやら霧の守護者らしき面々とすれ違った。

どいつかは分からないが、家光さんガラ悪いの選んだな――


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