「どうしよういばるん…」


「………」


「俺、、マティスくんに嫌われたかも」


はああ?と嫌そうに眉間を寄せながら、いばるんは自家製だろう弁当を頬張る。一緒にお昼食べてくれるようになったのはかなりの進歩だ。ミラちゃんに手を出さないかを見張るためなんだとか。照れ屋さんだなあ。


「だって最近避けられるし、話し掛けても壁があるっていうか…マティスくん不足」


「はっ、日頃この俺に従わないツケが回ってきたんだみょうじ!思う存分その苦痛を味わうがいい!」


「いばるんそれ洒落にならない」


実は結構本気で焦ってたりしてるんだよ。なんてったって俺はマティスくんが─


「はあ、、」


「〜〜〜〜ッ奴なら、ジュードなら図書室にいやがる…っ!」


視線を斜め下へ逸らしつつ、彼は小さく言葉をはいた。まさか情報をくれるとは思っていなかった俺はびっくりしてお箸を止める。それにしても貧乏ゆすりしすぎじゃないかなあ


「ど、読書の秋だけに?」


「知らん!!行くならさっさと行け!そして消え失せろ!」


ミラ様をお守りするのはこの俺だ!と胸をはってポーズした。その台詞が言いたかっただけなのでは。もちろん、いきなりのことで教室は静まり返り、彼は注目を浴びていた。人気者だねえ



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