しゃくしゃくともう何個目かも判らないアイスを咀嚼していた。10個目までは数えてたんだけれど。 「おなまえ、そ、それ…」 「んーおはほまひぃふふん」 はあ、と俺を見てはため息をついたマティスくん。なんだよう、俺は暑いんだ。 「食べてから喋べれっていつも言ってるだろ、」 「え、」 ぱちくり、表現するならまさしくそれだ。ちょっとびっくりした。だって、いま、あのマティスくんが男らしく…。どくどくと脈が早くなったのが自分でも解った。 「おなまえ、なんとなくだけど、失礼なこと思ってない?」 「マティスくん…好き」 「へ、、ちょ、うわああ!?」 俺ときめいちゃった!! むぎゅう、と腕の中に彼を包み込む。少しだけ消毒液の香りがした。クセになりそうだなあ、、もうなってるんだけれど。もっと、クセになりそう。 「マティスくんほんとかわいいかっこいい最高」 「わ、わかったから…!みんな見てるよ…!」 「知ってる」 でもマティスくんが悪いんだー俺をときめかせたのが悪いんだー 夏の暑さを忘れて、意外と逞しい体を堪能する。彼に殴られるまであと数秒 ← / → |