02
もうだめだ。俺は誰を信じ何をすればいいのか。
岩鳶というワードに見事引っ掛かってくれたのはにわかには信じがたいことだった。
岩鳶高校水泳部。
Free!
某アニメーションうんたらかんたら。
一瞬、言葉の意味が並べられている単語が何なのか分からなかった。
まさか、まさか今目の前に居る七瀬遙というひとりの人間が、水泳アニメの主人公だ、今日が誕生日だ、次元をこえて俺のところにやってきた、だなんて、そんな。。科学の最先端ですよ。
をすんなり受け入れるほど俺はできていないので、恐る恐る呟きサイトで彼、七瀬遙を検索してみた。
あぁ、……うん。
………うん。
と、いうこと……は、つまり、彼の発言はすべて本当で、だから、なんだ、俗に言うトリップ??をしてきたってやつ……?
なら、、この場合、本人に言うべきか言わざるべきか。
まぁ……言うべきだろう。
誤魔化せるほど俺の口は上手くない。
「……遙君、」
「……?」
「いいか、今から話すこと、よく聞いて」
ヒート寸前な頭の中で、なんとか文章を組み立てて、俺はゆっくりと口を開いた。
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