「許可をとれ」と言われても肝心のDIOがいないならどうしようもない。それに大きいとはいえ『トイレ』として与えられた衣装ケースは承太郎が入るほどでは無く、さりとて和式便所より幅広で大股開きをしながら腰を落とし用を足さざるを得ない。檻の中、ガニ股で恋人の目の前での小便なんてやりたい人間はいないだろう。ましてや思春期真っ只中の少女には厳しすぎる。


「…っん………ふぅ」


だからこうしてDIOのいない時にこっそりするのが常だ。いくらなんでもバレそうなものだがDIOがいる時はちゃんと許可を取り後ろを向いてしている。はじめは屈辱と恥辱に震え唇を噛み締めていたがあの眼差しで、あの声色で言い聞かせられると体が動いてしまう。そんな繰り返しで承太郎はDIOのいる時以外しか自由に排泄をできなかった。


「ッ、ふんッ…ぁ、ん…っは、ぅ……」


ぐじり、ぐじりと隣にあるペットシーツに尿で濡れた女陰をなすりつける。トイレットペーパーもないこの部屋で承太郎が唯一股を清める方法だ。


「ひ、…っつぁ、ああッ!……ん…はぁ……」


そして『給餌』で昂った体を鎮める方法でもある。
DIOは一向に承太郎を抱こうとしない。真剣にペットの躾けとして承太郎を弄んでいるのだ。いくら承太郎が濡らし、欲情しようと面倒をみるだけみたら部屋に戻ってしまう。一緒にいるとはなんだったのか、承太郎が恥を忍んで誘ってみても指一本触れない。

食事のあとはこうして一人慰めるのが常だった。

肥大しぷっくりと赤く腫れたクリストスをザラザラのシートでこする。その度に溢れた愛液でぐちゅりと滑る。手が使えない以上前傾し大股開きで腰をふるしかない。犬の交尾より無様な醜態。けれどずぐりずぐりと疼き、中途半端に与えられた快感を逃すためにはしょうがない。はしたないと思いつつも動く尻が止められない。膝をつきペットシートとセックスするたびに白い乳が揺れた。


「…ぅ、ぁあっ、ぃっ、でぃ、おッツ!」

果てよう、という瞬間


「どうした?………………淫乱め」


ガチャリ、とノブの音がした。
たまたまドアの前を通ったのか防音に優れた部屋にDIOが入ってきた。侮蔑の声が降ってくる。痛いほど刺さる視線が背中を這う。それでも給餌に焦らされきった欲は止められず肉と不繊維の間でぐにぐにと陰核が潰れる。にちゃりと聞こえる音が恥辱的だ。恋しい人からの軽蔑すら刺激に変わる。


「っ、やッ、み、みるなっ−−ーッぁああっ?!」


前後する体も満ちる快楽も止められず、とうとうDIOの前でイってしまった。恥丘が痙攣する。じっとりと汗ばんだ肢体は羞恥に赤く染まりうつむいたまま顔が上がらない。

じっと伏せ、未だ余韻を残す性器をシートに押し付けたまま固まる。カツリ、カツリと響く足音が恐ろしい。淫らでどうしようもない女だと軽蔑されたら、捨てられたらと思うと身が竦む。判決を待つ死刑囚になった気分だ。


「…承太郎」

「…、ごめんなさい………」

「一体いつからこんないやらしい女になった。あの変な髪型の男に抱かれでもしたか?ホラわたしが聞いているんだ。サッサと答えろよ」

「っちがう!…これは、その……ポンプが吸う、から」


検討はずれな事を言い出したDIOに反論する。
食事を得る度に欲情したまま抑えられなかったのだ、と途切れ途切れに震声で弁明する。その間一切顔色を変えることなくDIOは冷たい目で承太郎の命乞いを聞いていた。


「つまり、メシを食うだけで発情する淫売か。しかもこんなに腫らして…ポンプだけじゃあないな。毎日オナニーでもしてたか?ン?これじゃあクリストスじゃあなくクリチンポだな。ホレ言ってみろよ」

「…くッ?!い、言えるわけねーだろそんなっ」


女より美しい恋人の口から出たとんでもない言葉に赤面する。DIOは凍てつく視線はそのまま口元だけ酷薄に笑って見せた。


「そのデカさでクリだなんて言う気か?普通の女には生えておらんだろうよ。……勝手に欲情して腰をふるような淫乱には仕置きがいるなァ。安心しろよ…わたしは優しいんだ、ちゃあんと反省できるまで付き合ってやろう」

「淫乱なんかじゃねぇッ!第一、てめーがやれって言い出した事じゃあねーか。勝手にデカくしておいてその口ぶりはねぇだろ」


さも承太郎だけが悪いかのように言うDIOが許せない。そもそもの原因は承太郎だがここまで体を作り変えておいて淫売は無い。ポンプも、ペットシーツも全部DIOが用意したものだ。ここまで追い込んでおいて天性の淫乱のように言うなんて酷い。羞恥を隠すかのように真っ赤になって叫ぶ。


「…ほう、これは重症だな。仕方あるまい、自分を認められるようにちと厳しくしてやる」

「ッぐ、…ぁ……」


承太郎に近寄るとビクッと跳ねる肩を抱いた。緊張で硬直する腹を1度撫でると拳を握り承太郎の腹部にめり込ませた。鈍い痛み。大きな吐き気、圧迫され少ない内容物と胃液がせり上がる。暗転間際に承太郎が見たのはDIOの嗜虐的にくいっと口角を上げ嘲笑するような笑みだった。















「起きたか?ずいぶんなお寝坊さんだな」

「…ん………ぃお…、ッこれは?」

「暴れられても困るからな」


目を開けると椅子に縛り付けられていた。
腕はベルトでひとまとめにされ背もたれの後ろに、足は肘掛けに片足づつ麻縄でくくられている。ちょうどDIOの目の前で大きく開脚し見せつけているようだ。エアコンは切られているのか少し暑い。DIOの隣には扇風機が回っている。風邪に金糸の髪を揺らしながら鷹揚に笑っている。


「淫乱な貴様がしっかり反省できるようにこのDIOが支度をしてやったぞ。なに、ちゃあんとわたしとクリチンポに謝罪できればすぐにでも下ろしてやるさ」

「…てめぇ。勝手に淫乱だの何だの、おれはお前だけだと言っているだろうが。それにおれのく、クリをどうしようと勝手じゃねぇか」

「そう言って浮気したのはどいつだ。それに勝手だと?いやらしい貴様のせいで毎日押しつぶされて汚い尿で濡らされて可哀想だとは思わんのか?……たまに見に来てやる。それまでにクリチンポから許しを貰っておくんだな」

「は?」


そこまで言うとどこからか取り出した小瓶を開けた。ふわりと爽やかな清涼感のある香りがする。


「今日も暑いからな。悪い子のお前に付き合っていたぶられるクリチンポが可哀想だろう。しっかり塗り込めておいてやる」

「おい、いったい何を、ッツひぃい"?!」


小瓶につけた筆先がずるりと大陰唇をなぞった瞬間承太郎は跳ね上がった。冷たい。カッと熱いのに極寒で、ビリビリとしてスースーする。同時に強くなったハッカの香りが鼻の粘膜を突く。包皮ギリギリまで毛先が触れ、硬い毛一本一本がミゾの中で暴れる。液体を纏った毛の一本の動きまではっきりとわかる。


「っ、ひッ、い、いやだ、なにッツ グ、ぁッ!」

「ハッカ油だ。こいつは効くぞ。早く終わらせたかったらまずクリチンポに許してもらえ。わたしに懺悔するのはその後だ」


筆が離れる。それで起きた微風とも言えない対流にすら感じる。DIOの吐息、動くときの空気の揺れ、自身の動きにすら刺激されている。離れた筆は再び小瓶に潜りゆっくりその奥の肉ビラに触れとうとう小指の先ほどもあるクリストスに近づいていく。


「ッやだ、やめろッツ!、ぁ、あやまるから、おれが悪かったっ、だからそこはっ」

「まったく…わたしよりクリチンポが先だと言っているだろうが。それになにを謝っているんだ?意味の無い謝罪は受け取れんな」

「ッ、ーーーーーーっあああ"あ"あ"あ"ッ!!」


ぐしゃり、と毛先を押しつぶすように亀頭に押し付ける。劇薬にすら感じられるそれはカリ首、裏スジに垂れ、その軌跡すら承太郎にはっきりわかった。足がクリ達を守るため必死に閉じようとする。その度に麻縄がギリリと細足に食い込んだ。気にする素振りもなくDIOはミント臭のするそこにフッと息を吐きかけた。


「ひっ−−ぃっああああ"あ"あ"あ"ああ"あ"ッツ!! も、だめ、これ、こわれるッこれじゃあ壊れちまうっ、でぃ、DIOっ無理だッ他ならなんでもするから、こいつは許して、勘弁してくれッツ」

「クリチンポにしっかり謝ってからだ」

「く、クリに許してもらうって…どうするんだっ」

「さぁなァ。淫乱な貴様のクリチンポだから卑猥な言葉で心を込めて謝ればいいんじゃあないか?『許す』のひと言が聞こえたらわたしも考えてやるよ」


卑猥な言葉で謝る。いったいなにをだ。それに聞こえたらって陰核が話すわけが無い。愉悦を湛え今にも鼻歌を歌い出しそうなDIOと対照的に承太郎はひたすら絶望していた。ポンプで吸われるどころか空気の流れだけで絶頂しそうな肉芽。しとど濡れた女陰。いったいどこまで耐えられるのか。DIOは助けてくれない。愛液で流せるほどの時間スースーする股座を晒してじっとしていられるのか?感じて動けばそれでできた空気の流れにまた感じてしまうのは目に見えている。最悪の悪循環になりかねない。

真っ青な顔でじっとしている承太郎をながめるとDIOは踵を返しドアに向かう。退室する直前、絶望している承太郎を振り返り言った。


「あァそうだ。熱中症は怖いからな。つけて行ってやるよ」

「ぇ ッぃあああ"あ"あ"!!や、とめでっ止めてくれっ」


ピッと機械音が聞こえ扇風機の首が回る。
設定してあるのか弱、中、強と揺らぎながら風が吹いた。強さが変わり、吹きかける方向も移る承太郎を決して慣れさせない責め。それを予感し更に絶望に突き落とされた。







「ぃ"っあ"あ"あ"あ"ッツ!つよいっ強すぎるッーーー!!っぁ、DIO!もうしねーからっオナニーもションベンも、ぉおおお"お"お"っ、ひぐっ、ぁあああっや、やだ、クソっっあ"あ"あ"
ッツ!!」


「も、しね、つってるだろ?!ッツ、ぎゃっぁあああっな、聞こえてるんだろッ?!DIッぉお"、ぁぎゅっっっっっ!!!ーーっは、も、イッてるッ何回もイッてるからっや、でぃおがいいっ、もう風やだぁあああああッツ」


「ぐっ、クリ、クリッ!もう汚したり、乱暴したりしねーッツ!お、オナニーも我慢するッか、らあああ"あ"あ"あ"あ"ッツ!クリ弄りしないからっ許し、ッツーーーーーーーーぁあ?!おしっこ!おしっこ漏れるッでぃ、でぃおッツ!!…ぁああああ"あ"あ"っ、ひぐっ」


「ク、クリチンポッツ!おれが悪かったッ!おれがい、淫乱だから、っぁあが、ぎゅ、ッツーーーーー!!っふぎゅっ、クリチンポぐちゃぐちゃしてすまねっ、や、ぁあああっっ!」


「じょ、たろが変態のわるいこなせいでックリチンポおっきくしてごめんなさっ、ぅぅ"あ"あ"あ"あ"あ"ッツ?!もう淫乱まんこしなッツーーーーーーー!!!!っや、ぁ、クリ、クリチンポ様っごめんなざい"っごめんなざッ、 ヤ、ぁああああ"あ"あ"っ!!!いぎだくないッツも、やだぁあああッ」


「く、っグリヂンポっぐりぢんぽさまっ!も、反省したッツ!淫乱なじょ、たろははんぜいしましたッ!!だからもうゆぅしてっゆるじでッツ、ぁああああ"あ"あ"あ"っ!!!、も、なんもでなっ……」


「……ぅ、ぅぅう"う"う"ッツ、ぁあ!!っは……ぐりちんぽ、しゃま……ごめ、らさ……んぎゅっっっっっ!ぁ、あああ……だれか、…たしゅけ、………ぅ、ぃお…………」











どれほど経ったのか尿も潮も吹き尽くし声も枯れぐったりと承太郎が動かなくなった頃。淫臭漂う部屋に足音が響く。部屋の支配者は扇風機を停めると精魂尽き果てた承太郎を揺り起こした。


「ずいぶんと汚したな」

「…………ぁ?でぃ、でぃおッ!も、しねからっクリチンポ様にも謝ったッツ!!らから、もっ」

「謝った、なァ…それで?お前のクリチンポは許すと言ったのか?え?」

「ぅ、ぅう……ぃってね………」

「ならがんばれよ。水を飲ませてやる。そしたらもう一回ハッカ油を塗り重ねてやろう。ひょっとしたらまだ罰が足りないと思われているのかもしれん」

「ヒッ、ぃ、いやだッツ!それだけは、ハッカ油許してっ勘弁してくれッツ!!」


半狂乱になって触れることすらできない恋人に縋る。風だけで発狂寸前まで追い込まれた承太郎には爽やかなミントの香りが恐ろしかった。またあの地獄に落とされたら、いや、塗り重ねる以上もっとひどくなるかもしれない。拷問とすら言える快感。あれから逃げるためならなんでもできた。震えが止まらない。歯が音を立てている。イッてもイッても、ただ無機質に嬲られ、風に犯される衝撃は承太郎に明確な恐怖となってこびりついた。


「そんなに嫌なのか?」

「いっ嫌だッツ!なんでもするから許して…」

「なら風呂場に行くぞ。謝罪とは相手をしっかり見てするものだ」



抱えて連れてこられたのは浴室の鏡の前。
そこに承太郎は下された。どうしていいのか、どうしたら許して貰えるのかわからずDIOを不安げに見る。


「ホラさっさとしろ。ちゃんと見て心の底から謝るんだ」

「ぁ……わ、わかった」


ちゃんと見る。鏡の前。縄跡のある足。
快感に怯える承太郎は繋がったキーワードからそっと足を開いた。冷たいタイルに尻を置き、肩幅より広く足を立て前を見る。銀の鏡面に反射する。ヒクヒクと震え蜜を垂らす肉襞、真っ赤に熟しふるふるとそそり立つクリストス。度重なる吸引と泣き叫ぶほどの刺激でググッと肥大し小指の先から第二関節分まで更に大きくなっている。ぷりんと包皮から飛び出したクリチンポに承太郎は語りかけた。


「…ぃ、淫乱な承太郎が、ポンプでちゅうちゅうしてっ、おしっこで、よ、汚したり、……っえっちな汁で、べとべとにして、グリグリしてっごめんなさいっ…か、かってにいじわるして、一人でトイレしてっ気持ちよくなって、じょ、承太郎はやらしい悪い子ですっ……も、もうしないから、ゆるして、くださいッツ」


震え声。
人の目があるせいで途切れ途切れになるものの部屋の中で叫んでいた内容と変わらずに許しを請うた。これでいいのか。悩みながらじっと自分の卑猥な姿を焼き付ける承太郎。その背中にDIOは言葉を投げた。


「そんなこともしていたのか。まったく、多少は良くなったかと思えば許可なくクソを振りまいて…いい子になるってのは嘘か?クリチンポに謝ったって口先だけじゃあないのか?ン?」

「…ぁ、ち、ちがっ!その…DIOいなくて、我慢できなかったんだ……」


うっかり口を滑らせた承太郎は慌てて弁明する。
疑り深いDIOに必死で伝える。


「フン、ならどうしている時にやっておかない。そんなにションベン撒き散らしながらオナニーするのがヨかったか?えぇ?」

「ぅ…ごめんなさい……」


恋人に信じてもらえない寂しさ、自身の不甲斐なさに鼻の奥がツンとする。嗚咽が込み上げてきた。快感拷問されている時とは別の涙が溢れ出る。みっともなく泣く承太郎へ穏やかに慈悲深くDIOは話しかけた。


「承太郎、お前は放っておけばのべつまくなしにションベンも糞も垂れるのだなァ…以後こんなことが起きないように管理してやろう」

「管理……?」

「あぁ、今までは催したらわたしに許可を取っていたが今度からはわたしが出せと言ったら出すんだ。漏らす前にこまめにチェックしてやる。それならもう起きないからな、きっとクリチンポも許してくれるぞ」

「ぁ、…わかった。そうする」

「今日からずっと終わるまで続けるぞ」















「っふ……んんっ、ぁっああっ!」

「よし、食べ終わったな。ションベンの時間だ。糞はまた後だ」

「…ぁ、ああ。わかった」


あの日から承太郎にあった排泄への羞恥は日に日に削れていった。どんなに腹が痛かろうとDIOが出せと言うまで出してはいけない。何も出すものがなくても漏らせと言われたら力むしかない。そんな生活は承太郎の人間たるプライドを奪う代わりにハッカ油の恐怖から救い出していく。


「…DIO、今からおもらし、する」

「あぁ、見ててやろう」


腰だけ高い四つん這いのまま白い尻を振ってケージに戻る。DIOを向きながら衣装ケースをまたいだ。赤い目がヒクつくそこを見ている。承太郎は赤面しつつもケースから尿が飛ばぬようにグッと腰を下ろした。ぱっくり開いた肉ビラはテラテラと濡れガニ股になった股間からよく見える。宣言通りじょぼぼぼぼと音を立てながら放尿した。


「それで?」

「…へ、変態まんこを拭いて、クリチンポ様をきれいにする」

「そうだ。わたしは皿を置いてくる。戻ってきたらちゃあんとできたか見てやるよ。汚かったらまた『反省』だな」

「っ!ちゃんとする。するからッ!!」



DIOの定位置、真紅のソファーの隣。
最近増えたテーブルの上には『反省用』とラベルの張ってある小瓶があった

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