「あら、お寝坊さんねJOJOったら」
「寝顔もけっこう綺麗よね〜」
「ちょっと、あんたみたいなのがいるから調子乗っちゃったんじゃあないの?」
「……ぅ、…?」
ガヤガヤと頭上で声がする。
鈍痛が頭で響く。徐々に意識が戻ってきた。クラクラする。暗い。目隠しがされているらしい。ムッとした汗と埃の匂いが鼻をくすぐる。承太郎の最後の記憶は昼休み、クラスメイトからもらったジュースを飲んだあたりで途切れていた。
「…ここ、は………」
「体育倉庫よ、JOJO。」
「せっかくかわいいのにじゃじゃ馬がすぎるんだもの」
「「出る杭は打たれる」というやつね」
ぼんやりした頭に次々と情報が降ってくる。
どれも若い、女の声だ。体が動かない。どうやら手は後ろ手に、脚は太ももと足首をまとめるように縛られているようだ。
「いったい誰だてめぇら、おれに何をする気だ」
「「おれ」ですって!女の子らしくなーい」
「さっきも言ったでしょう?」
「図に乗ってる後輩を躾てあげるだけよ?」
「何をふざけたことを、ひっ!?」
女達は口々に言うと身動き一つ出来ない承太郎の服に手をかけた。上のセーラー服はそのまま、スカートを脱がされる。一気にました開放感と縛られ脱がされた事が承太郎に焦りを伝える。
「っ、いったい何を、」
「だァーかーらぁ「躾」よ。し・つ・け!」
「ヤダ〜JOJOったら赤いレースなんて履いてるのォ!まったくおませさんね」
「こっちも脱がせてあげましょう?勝負パンツを汚しちゃあかわいそうよ」
そんなことを言いながらパンツをずらす。高めの位置で縛られているので脱がしきれずかえって卑猥な光景だ。いやそもそも脱がせて何をする気だ。女を縛って、下着を脱がすような、汚れる事、そこまで考えて承太郎は死に物狂いに抵抗を始めた。躾なんだか知らないが不良のレッテルを貼られているくらいだ。どこで恨みを買っていてもおかしく無い。
「ッツ、くそ、離せっ!止めやがれッ」
「抵抗してもムダよ?痛いだけだし…一番大事なとこには触らないから安心してね〜」
細身の縄が食い込む。女は正面に移動したのか吐息が承太郎の顔にかかった。座っていた姿勢から押し倒され自分で股を開いているような淫猥な姿にされる。
「ヒッ、み、見るんじゃあねぇッ」
「JOJOったら皮かむりさんなのねェ。クリちゃんが恥ずかしそうに引きこもってるわぁ」
「下の毛濃いわね〜手入れしてないの?蒸れちゃってるわ。体育の後だったの?女の匂いがするわね」
「見て!奥がパクパクしてるわ。ひょっとして恥ずかしい所見られて興奮しているんじゃあないの。淫乱ねぇ」
囲むように立つと口々に承太郎の性器を説明始める。普段自分でも見ないようなところまでじっくり観察され言いようの無いほどの羞恥が湧き上がる。熱い。みえなくても顔が真っ赤になっているのがわかる。
「や、やめろって言ってるだろうがッ、覚悟できてるんだろうなてめぇら…」
「覚悟?むしろそうなったらマズイのはあなたよJOJO」
「起きるまでわたし達が何にもしないと思ったの?見てらん無いくらい恥ずかしーい写真。バラまいちゃおうかしらネェ」
思わず体が固まった。承太郎にはその真偽を調べる方法は無い。無いかもしれないがあるかもしれない。もし本当なら人生が終わってしまうかもしれない。家族にも迷惑がかかるだろう。そう思うと力が抜けていく。
「大人しく…してればいいんだな」
「さすがJOJO。物分かりがいいわね。ならもっと足を開いてちょうだい?」
固いマットの上。パンツが引っかかる限界まで広げる。さっきのように品評こそされないものの刺すような視線が目隠しで過敏になった体を犯す。じっとり、舐められるように視線がクリを、初々しいピンクの肉ビラを、奥でじくりと蜜を湛えた蜜壺を這った
「…ぁ、ぅ…クソっ、やるならさっさとしや、ッひっ」
ぐにゅり
思わず声を張った途中で冷たい指先がクリを押した。突然の刺激に甲高い声が漏れた。そのまま指先はくるくると円を描くように包皮の上から嬲る。
「JOJO、今日はここをタップリ触ってあげるわ。いろいろ持ってきたから楽しんでね」
まず取り出されたのはローションだった。体育の後、蒸れた肉壺へ満たすように注がれる。どろり、全体を覆った後そっと人指し指が動き出した。
くちゅ、くちゃ、にちゃり、くちゅん!
そんな音を立てながらひたすらクリを撫で回す。くるくると円を描いたかと思えば下から弾くように持ち上げられる。腰が跳ね上がると抑えるかのように包皮の上からぎゅうっっと肉芽を押し潰される。
それだけでは無い。クリを責められる間。手持ち無沙汰なのか耳をしゃぶられ首筋を舐められ、水音に犯される。しかし幸か不幸か性感帯らしき性感帯はクリだけだった。女に鳴かされるなどプライドが許さない。必死で声を殺した。鼻から抜ける声が厭らしく響く。快感に動く腰は抑えられなかった。
「…ッ、ふ、…んっ、は、」
「がんばるわね〜JOJO。流石よぉ」
耳元で吐息交じりの声が響く。
生暖かい息に思わず首を振ると腰からまったく違う刺激が走った。
「ぅひっ、ッツ、ぁ…な、んだ?」
「あら、こう言うのは初めて?ふふ、そうね何か当ててみてよ。当たったらやめてあげるわ」
ザラザラとした何かが舐め上げるようにクリを這う。ローションで滑りが良くなっているのか下から上、上から下、縦横無尽に這い回る。
「んひっ、っぁ、あっあ、ふ……んぁっあ!!」
「声、我慢しなくていいの?さっきまで黙りだったじゃない」
なんだ、なんなんだこれは。未知の快感に混乱する。ぐしゃりと強く押しながら全体をむず痒く毛が這ったり猫の舌で舐められているような責め。正体を見極めようと集中すればするほど自身を追い込んでいく。調子づいたのか刺激が激しく、早くなった。
「っふぁ、…ンっ、ひァッ!ーーッツ、ふ、ぅ」
「ねぇJOJOあててみなさいな。JOJOもよーく知ってるはずの物よ?」
「ぅ…ぁあっ、っふ、んーーっ、わかんな、ぁ」
「本当にぃ?」
「ぅ…ぁ、おもちゃなんて、しらねっ、ひぐッ」
話している間も女の手は止まらない。
サラサラと更に早く上下する。他人の手で与えられる未知の快感と予測できない動きに体が暴れる。先ほどまではの責めは変わらず体を固定する腕だけが増えた。
「ふふふ、おもちゃなんかじゃあ無いわよォッ!正解は習字の筆でしたー!!こんな物に感じちゃってエッチねぇ」
「しょうが無いわよ。JOJOは不良だもの。きっと遊んでるんだわ」
「あら、それにしては綺麗じゃあないの。それに浮ついた噂なんて聞かないわ」
荒い息を整えようと肩で呼吸する承太郎をよそに女達は口々に揶揄する。ようやく止んだ刺激にどこか安心した様子だ。当たったわけでは無いがそれでも苦しいくらいの性感が止まった事が嬉しかった。
承太郎は処女なのだ。今までその眼光と体躯、高嶺の花たらしめる気高き精神によって並大抵の男が近寄ることは無かった。加えてキリスト教の祖父母をもち、淫らなことに興味を示すことは無かった。この短時間で17年間封じられてきた性感が開花し確実に承太郎を追い詰めていた。またこの目隠しがくせものだった。視覚が塞がれる事で情報を得ようとする体はじっとりとしたねぶる様な視線までもありありと感じてしまう。
「…ぅ…ぅう、ぃ、言うんじゃあねぇ…」
「あらあら、耳まで真っ赤よ。リンゴみたいでかわいいわァ!」
「かわいい承太郎にはご褒美ね。あぁでもオシオキかも?」
ヴーーーっと謎の機械音が聞こえる。ひとつ、ふたつ、みっつ。あちこちからスイッチを入れるような音の後に承太郎に近づいてきた。
「こ、こんどは何、を…」
「だぁいじょうぶよォ。キモチイイ事しかしないから」
ウキウキとした声色で女が言う。
機械音は頭上を越えて秘部に集まっていく。嫌な予感しかしない。全力で抵抗をする。縄が腕に食い込み痛みが走った。髪を振り乱し、全身をバネのように跳ね上げる。
「ッキャ!もうJOJOったら…」
「上乗っかって抑えちゃえば?」
「…ぅぐっ、も、やめろ…」
抵抗虚しく先ほどよりも更に頑強に抑えられる。
そっと秘部、筆責めで顔を出したクリに物体が触れた。
瞬間
「ぃッツ、ぁあ"あ"あ"あ"あ"あ"っーーーー!!こ、これダメっだめだから、 っひぎゅッツんぁあ?!っふ、ンっんぐ」
「ちょっと!声が大きいわよ」
「外まで聞こえて大変になるのはあなたでしょ」
ザリザリとしたものが高速で、筆よりも容赦なくクリに当たる。もはや削りとれる気すらする。声を抑えるなんてできる刺激ではない。腰が暴れる。さっきまでの緩やかに高められる性感が恋しい。
これは暴力だ。いっそ痛いほどの暴淫が全身を駆け抜ける。甘くとろかすような筆の動きから一転、快感の濁流に押し流される。チョンと触れただけでイッた。少し右にずれた刺激でイッた。軽く力が加わっただけで、撫でられただけで、些細な振動でイッた。イッてもイッても終わらない。イッた事すら伝えられない。吐き出せない快感はとぐろを巻いて体内で渦を巻き脈動する。
「んーーーーッツふっ むンっぐ ッツ!!!」
「ワッすごいわねービクビクしてお魚みたい」
「息してる?」
「大丈夫でしょ。まだ残ってるのに倒れちゃあ駄目よ」
まだ残っている。
スイッチの音はひとつでは無かった。身震いするほどの恐怖が背筋を這う。しかし逃れる術などない。承太郎にできることはこれから起こる事を甘受すること、そのために覚悟することのみだった。
「ンぎッツ、 っかはっあああ"あ"あ"あ"ッ!も、もうやッ ふぎゅっーーーあーっあぅううっ、んっふぐッ 、っは、ぁあ!!!!」
「壊れちゃ駄目よ。しっかり息するの」
クリを削り倒すような刺激が複数。下から、上から、ずっと包皮に守られ過敏な肉芽を嬲る。前後不覚になり呼吸が止まるほどつらい。過ぎた快感は暴力に等しい。決めたはずの覚悟などなんの役にも立たなかった。一瞬で瓦解する。酩酊する意識を更に強い快感が引き戻す。気絶すらできない。右が強くなったら左が離れ上から押され下から潰され、決して慣れさせまいと自我が消し飛びそうな法悦が包む。
どれほど経っただろうか。いや、ほとんど時間は過ぎていないのかもしれない。酸欠で混濁するなか一斉に刺激が止まった。
「…ぁ、ぇ…おわり……?」
自分が消えそうな恐怖すら感じる責めが止まり心底ホッとした様子でぽつりと呟く。
しかし与えられたのは絶望だった。
「そんなわけないじゃないの。もうすぐ昼休み終わっちゃうからプレゼントよぉ」
「この電動歯ブラシをこうして…」
「これでもう一人でも大丈夫でしょ。電池終わったら帰っていいからね」
慈悲も無い言葉が聞こえる。
一人で、誰が来るかわからないなか声を殺して耐えろというのだ。この責め具ーー電動歯ブラシの電池がいつ切れるかもわからないのにあの刺激に耐えろ、と。
「む、むりだ……ゆるして…しょっ処女やるからっ」
「ダーメ。これぐらいがんばりなさいよ」
「ていうかJOJOったら処女だったのね」
「意外よね〜」
そんなことを言いながら器用に縄を通したいく。だいぶ丸くなった毛先がクリからそれないように調整すると拘束がゆるくなった。どうやら抑えていた女も出て行くらしい。今なら暴れることも逃げることもできる。しかしすっかり快感に抜けた腰が承太郎にそれを許さなかった。くたびれた体をよじりながら抵抗にもならない動きをする。
カチリ
「ーーーーっ、ふっんんんんんーーーーッツ!!」
「じゃ、がんばってねJOJO」
無言で入れられたスイッチに芋虫のように這いながら承太郎は声を飲み下した。使いさしだったのか幸いにも電動歯ブラシの電池はちょうど2時間で切れた。承太郎は2時間の間に何度も絶頂し潮を吹き上げ気絶し体育器具庫から出てこれたのはすっかり暗くなった頃であった。
「っくそ…」
悪態をつきながらやっとの事で縄を解く。
精魂尽き果てぐったりとした体に鞭打って立ち上がる。辺りは愛液でぐっしょりと濡れなんとも言えぬメスの匂いが漂っている。赤いショーツを承太郎が引き上げた瞬間。
「ーーーっ、ひぁああっ?!」
嬌声
パンパンに腫れ真っ赤に色づいた真珠はフードを脱ぎはらい布地に頭を擦り付ける。過敏に磨かれたそこは甘い快楽を全身に走らせ承太郎の動きを止めた。この短時間の開発によりパンツに肉芽が触れただけで感じ、歩けば振動と刺激でイクようにすらなっていた。これでは以前の「じゃじゃ馬」と表現された生活には戻れまい。
体育器具庫にて女達と承太郎が向き合っている。
承太郎は息を荒らげ蕩けた目元が艶やかだ。女の子らしく喧嘩もせずどこか色っぽくなった彼女は更に男女問わず人気が増した。そんな高嶺の花はもぞもぞとしながら笑みを浮かべた女達の前で立っている。しばらくの沈黙の中おもむろにスカートをたくし上げた。
「っせんぱい…もう、脱がせて、くれ……」
真っ赤なレースには濃く、じんわりとシミができていた。
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