【R18】甘い1日
甘い/特殊プレイ/ラフル攻め
「…よく食えるよな、それ」
「え?なんで?」
「なんでって…見てるだけで胸焼けしそうになるんだけどよ。その、生クリームの塊」
「おいしいよ?」
にっこりしながら、目の前のパフェをスプーンで掬い、口へと運ぶ。ただのパフェじゃない。ストロベリーチョコDXなんたらパフェっていう、とっても甘くておいしい、量も半端じゃない、それこそ本当に生クリームの塊がどどーんって乗ってるパフェ。
そんな俺を、若干ひきつった顔でトールが見つめる。「滅茶苦茶甘そうだな…」なんて呟きながら、自分はサンドイッチを食べているわけだけど、そんな量で足りるんだろうか?
「そのほっそい体のどこに入るんだ?」
「甘いものは別腹って言うでしょ」
「ああ、まぁ…そうだな」
「ほら、トールも食べてごらんよ。はい、あーん」
わざとらしく小首を傾げながら、生クリームのついていないイチゴを差し出す。トールは甘いものが苦手だけど、果物は大丈夫みたいだから。それに俺にこうやってお願いされたら、断れないことも知ってるよ?
そしてトールはイチゴをぱくり、と口に含んでくれた。何だか可愛らしい。
「…イチゴは美味いな」
「ふふ、よかった」
にこにこしながらまた一口、生クリームを口に運ぶ。あー、おいしい!幸せだなぁ。
最も、トールが目の前にいるからこんなに幸せな気持ちになれてるんだってことも分かってる。心なしか、普段よりも周りの世界もきらきら輝いて見えるんだ。それもこれも、愛しい人が目の前にいるから…
そんなことを考えちゃうくらい、幸せ。久々の外でのデートで、どうやら自分で思う以上に浮かれてるみたいだ。
「ごちそうさまでした!」
「本当に全部食ったのか…すげぇな」
トールはドン引きの様子で俺と空になった器を交互に見た。もう!そんなに引くことないじゃん!
「だって好きなんだもん!」
むすーっと膨れてみせると、「怒んなよ」って苦笑しながら頭をぽんぽんと撫でられた。
それだけで嬉しくなっちゃうんだから、俺も大概だと思う。
「よし、帰るか」
「ん、そうしよっか」
会計を済ませ、寄り添いながら歩く。自然と恋人繋ぎをし、隙間のないようにぴったりとくっつく。
こうやってただ街を歩くだけでも幸せを感じるんだ。そして隣に居られることを噛み締める。
このまま家に辿り着かなければいいのに、という気持ちと、早く家に着いてもっと深く体温を感じたい、という気持ちがない交ぜになる。
まぁ…あれこれと思いを巡らせている内に、もう家に着いてしまったけれど。
鍵を開け、先に入ってからトールの方に笑顔で向き直る。
「おかえり、トール!」
「ああ、ただいま、ラフル」
ぎゅっと抱きしめられ、幸せに浸る。
トールも「おかえり」って言ってくれて、俺も「ただいま」って返す。
こんな何気ないやり取りが幸せでたまらない。
「ねぇ、これからどうする…?」
そっと二人だけにしか聞こえないような声量で蜜事を囁く。
「…シようぜ」
「ふふ…ねぇ、俺が先でもいい?」
今日は、ちょっと試してみたいことがあるんだよね。潤んだ目でトールを見つめると、ごくりとトールの喉が上下した。
*
「あ…っ」
「ふふ…見て?トールのここも…ここも、とっても甘くておいしそう…」
胸の尖りやお腹、臍、そして際どい場所にも生クリームをデコレーションしていく。トールの体温でどんどん溶けて、尖りが見えてきたり、昂りや後孔まで流れていく様はとても淫靡でぞくぞくする。
やってみたかったことは、これだ。
たまたま買っておいた生クリームを使って、トールを甘く仕上げてみたかった。先ほど食べたパフェが物足りなかったことも関係してるけどね。
「ぁ、とけちまう…」
「ふふ、まだたーくさんあるから」
尖りや、別のところにも生クリームを乗せる。ああ、ほんとに甘い香りがする。くらくらしちゃう…
たまらず、ちろり、と尖りの生クリームを舐めとる。
「うぁ…っ?!」
「ふふ…甘くておいしいなぁ…」
集中的に尖りやその周りをねっとりと舐め、カリカリと歯を立てて味わう。すると、じんわりと何かが溢れ出してきた。
「ん…ミルク出てきたね…?生クリームと混ざってるよ…?」
「や、ぁ…言うな、よぉ…っ!」
ぴちゃぴちゃとわざと音を立てながら舐め啜ると、トールはびくびくと震えながら胸を押し付けてきた。可愛い。
「ああ!ひゃ、あ…っ!だめだっ、や…っ」
「何がだめなの…?」
生クリームをまた搾り、ゆっくりと下から上へ、舐めあげる。そしてトールは、一際びくっと身体を跳ねさせ、弛緩させた。
「トールったら舐められただけでイっちゃったの?」
「あ、…あぁ…俺、俺…っ」
「恥ずかしい身体だね…?」
頬を手で包み込み、淫猥な笑みを浮かべながら、吹き込むように言葉を紡ぐ。
意図的に腰を擦りつけると、蕩けた瞳で見つめられた。お互いの熱を感じあう。
「俺のからだ…っ、はずかしい、から…、とまんねぇ…っ、なぐさめて、くれよぉ…!」
「もう…おねだりが上手なんだから…」
ぐ、とトールの足を抱え上げ、後孔をすべて見えるようにする。そして余っていた生クリームを手に絡ませ、つぷり、と差し入れた。
「あ…っ!」
「中、熱いね…生クリームがすぐにとけちゃうよ…」
何度も生クリームを追加しては、指でかき混ぜる。中はきゅうきゅうと吸い付いてきて離れない。
「らふる…っ!らふるぅ…!もう、ほしいっ!おまえが、ほしい…!」
ぎゅう、と抱きつかれ、理性が焼き切れそうになる。どうしてトールはこんなにも俺の欲を刺激してくるんだろうか。
「挿れるよ…」
つぷり、と先端を潜り込ませると、トールはうっとりとした様子でそれを見つめていた。
「ん…、熱いね…」
「ひゃ、あぁああ!らふる、らふるの…っ、おれのなかに…っ」
口の端から飲み下しきれない唾液を垂らしながら、トールは幾度も身体を震わせた。どうやら挿れられただけで達したようだ。
でも、だめ。まだ終わらせてあげない。余韻に浸らせる間もなく、がつがつと貪るように腰を動かす。
「っぁああ!らふる!おれ、おれイって…!っく、ぁ!…いい…っ!」
「俺も気持ちいいよ…っ!」
ぶんぶんと頭を振りながら快感に震える様はとても扇情的で、俺の欲望を掻き立ててくる。
なんでこんなに可愛いんだろう。
「また、またくる…っ!とまらな…っ!!」
「何度でも、イっていいよ…!」
いいところを抉るようにぐりぐりと先端でつつくと、後孔の締め付けが一層強くなった。たまらず、欲望を吐き出す。
「ぁ、ひ…、らふるの、たくさん、でてる…」
余韻に浸りながら、そっと引き抜くと、俺の放ったものと生クリームが混ざりあって流れ出てきた。
「ふふ…えっちな光景だね…?」
俺の言葉に、へにゃっと笑うトール。
何度でも言うけど、滅茶苦茶かわいい。
そのあとまた何回か致してしまって、後片付けが大変だったんだけど…仕方のないことだよね?
ああ、ほんと、トールはえろくて可愛いなぁ。今度はどんなことをしようかな?
終
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