夏のカエル祭り
*+10年、フラン会話ネタ3連発
「こんにちは」
「げっ! 六道骸!」
「随分なご挨拶ですね、カナタさん」
「当たり前でしょ! 沢田一派は私の敵だもの!」
「僕とマフィアをいっしょくたにしないで頂きたいですね」
「あっ、ししょー」
「あら、フラン。そういえば六道骸はフランの保護者だったわね」
「カナタさん、保護者という表現は不適切ですー」
「クフフ、まったくです。飼い主という表現に訂正してください」
「わー、師匠。ナッポーに人間が飼えるなんて、僕初耳でーす」
「殺しますよ」
***
「マーモーン!」
「むぎゃ! 苦しいから離してよ、カナタ」
「だって久しぶりなんだもん。ベルが用意したカエルはむにむにしないし……やっぱマーモンが一番だわ」
「なんだい、それ。素直に喜べないよ」
「まったくですー。カエル呼ばわりは止めてくださーい。これはベルセンパイに無理矢理かぶせられたものなんですからー」
「じゃあもう外せば良いじゃない。マーモンは帰ってきたんだし」
「しししっ、だーめ。こいつはこのままカエルかぶってんの」
「ちっ、この堕王子が」
「ああ!? フラン、テメェ今なんつった」
「わー。暴力反たーい」
「ちょっと喧嘩は止めてよね! 殺し合いなら外でやって!」
「やれやれ、まったくマフィアは野蛮ですね」
「げっ、何しに来たのよ、六道骸!」
「そこのカエルに用があるだけです。すぐに帰りますよ」
「師匠までカエル呼ばわりなんて酷いですー、このナッポー」
「クフフ、口の減らないカエルですね。今すぐ八つ裂きにしてあげましょうか……!」
「あんたも充分野蛮じゃないのよ」
***
「こんにちは、フランはいますか」
「まーた、あんたなの。六道骸」
「随分な挨拶ですね、カナタさん」
「でも以前よりソフトですねー、カナタさん。心境の変化ですかー。もしかしてボスから師匠に乗り換え……」
「んな訳ないでしょ! 私のナンバーワンはいつまでもザンザス様よ! あんた殺されたいの!?」
「虐待は堕王子と師匠で間に合ってますー」
「ふん。まあ良いわ」
「で、実際の所どうなんですかー」
「別に六道骸とは敵対しなくても良いかなとは思ってるわ」
「おやおや、それは驚きですね」
「仲良くなっておいても損はないもの。むしろ良い事の方が多いわね」
「えええ? 正気ですかー、カナタさん」
「どういう意味ですか、そこのカエル」
「私は正気よ。六道骸と親しくして置けば、私のザンザス様だらけの逆ハーレム妄想を有幻覚化してもらえるじゃない」
「しません」
「じゃあ今すぐ死ね! 私の目の前から消えなさいよ!」
「マフィアとはなんと愚かしい生き物なんだ……」
「師匠、多分これ性格の問題で、マフィア関係ないと思いますけどー」
(2011.07.23)
*う゛お゛ぉい!これじゃあただの六道骸祭りじゃねえか!
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