※ママンの年齢的に無理があるので泣く泣く中学三年生
    「ツっ君おはよーっ!」
    「うわあああ! イレーネ姉さん! 朝っぱらからベタベタしないでよ!」
    「じゃあ朝じゃなければベタベタして良いのね?」
    「良い訳ないだろ!」
    「あーら、つれないのね。良いじゃない、減るもんじゃないんだしぃ」
    「減るよ!俺の中の大事な何かがすり減っていくよ!」
    「し、しつれいねぇ……良いもん、フゥ太にいたずらするから」
    「本気でやめろ」

    ※セクハラ
    「こんにちは、お姉様!」
    「こんにちは、ごっきゅーん!」
    「どわああああ!おっ、お姉様、ま、待ってください!ちょ、わっ」
    「だあああ! イレーネ姉さんやめてよ! 獄寺君が嫌がってるだろ!」
    「あら、嫌なの? ごっ君」
    「い、いえ、嫌なんてそんな」
    「ほら、ごっ君嫌がってないわよ、ツッ君」
    「嫌がってても本人の前で言える訳ないだろ! もー、若い子が来たらセクハラするのは止めてよ、みっともない」
    「みっともないなんて失礼ね。お姉ちゃんが構ってくれなくて寂しいからってツンツンしてる方がみっともないわよ」
    「自分の都合よく解釈すんのやめてくれない。あと獄寺君可哀想だから、解放してあげろってば」
    「嫌なの? ごっ君」
    「い、嫌では……し、しかしお姉様。こういう事は、その、好きな相手にするべきかと」
    「あら。私ごっ君の事好きよ?」
    「えっ!?」
    「イレーネ姉さん、またそんないい加減な事言って……」
    「…………」
    「獄寺君?」
    「うっ」
    「う?」
    「うわああああああああああああああ!(真っ赤な顔で逃走)」
    「ごっ、獄寺くぅうううううん!」
    「あはははははは! ごっ君かわっ、かわっ、可愛い! うはははは!」
    (悪魔だ……!)

    ※ザンザス
    「あら、ザンザスさん」
    「沢田イレーネか」
    「やだ。何でフルネームで呼ぶのよ。イレーネって呼んで」
    「チッ」
    「もう、嫌そうな顔しないでよ。私とザンザスさんの仲じゃない」
    「えっ、二人ともどういう仲なの?」
    「沢田綱吉……テメェもいやがったのか」
    「ひっ」
    「ほらザンザスさん。睨んじゃ駄目よー。ツッ君怖がっちゃってるでしょ」
    「チッ」
    「で、二人の関係って」
    「んふ。そんな野暮な事聞かないでよ。でも忘れもしないわ、あの日の夜の事……ザンザスさんと過ごした熱い夜のひと時……」
    「イレーネ。テメェ、いい加減な事言ってんじゃねぇ」
    (ザンザスが突っ込んだ! こわっ! こっわ!)

    ※了平と持田とは友達
    「あら、了ちゃんじゃない。何してるの?」
    「おお、沢田か。実は京子の誕生日プレゼントを選んでいてな」
    「素敵ね。……剣ちゃんと選んでるの?」
    「な、何だその目は。俺が一緒に選んでたら悪いかよ」
    「了ちゃん、私が一緒に選んであげるから、剣ちゃんのアドバイスを聞くのは止めた方が良いわ。確かに京子ちゃんは了ちゃんのプレゼントなら何でも喜んでくれるとは思う。でもね、この世にはありがた迷惑っていう言葉もあるのよ」
    「おい。どういう意味だ、沢田」
    「そうか。なら選ぶのに付き合ってくれんか。女子の好みは極限に分からんのでな」
    「任せて。私だって京子ちゃんの悲しそうな顔は見たくないもの」
    「お前ら、俺を無視して話を進めるな」
    「あら、まだいたの、剣ちゃん」
    「ひでぇ」

    ※雲雀
    「ひばりん」
    「……」
    「きょーやん」
    「……」
    「恭弥君」
    「沢田イレーネ。さっきから煩いんだけど。一体何の用な訳」
    「別に。呼んでみただけよ」
    「馬鹿じゃないの」
    「ちょっと、その反応は違うでしょ。恋人同士みたいって、きゅんとする所よ、ここ」
    「馬鹿じゃないの」
    「恭弥君」
    「何」
    「呼んでみただけよ」
    「馬鹿じゃないの」
    「ちぇー」
    「イレーネ」
    「何」
    「別に」
    「……」
    「……」
    「……っ……っ」
    「何笑ってるの、馬鹿じゃないの」

    ※骸
    「ムッ君……大切な話があるの……」
    「おや、イレーネさん。真剣な顔をして、どうされたんですか?」
    「クロームちゃん一人頂戴!」
    「無理です」
    「お願い! 私クロームちゃん大好きなの! 欲しいのよ!」
    「玩具みたいに言わないでください」
    「本物じゃなくても良いから! ムッ君の有幻覚で良いから!」
    「無茶言わないでください」
    「ちょっとで良いから! さきっちょだけで良いから!」
    「どこぞの痴漢みたいな事言わないでください」
    「ムッ君の変態!」
    「今の話とまるで関係ない事を言わないでください」

    ※ディーノ
    「よう、イレーネ。どうした、勉強か」
    「あらディーノさん、いらっしゃい。私受験生だからね。ツッ君と違って机に向かわないと」
    「そうか。偉いな」
    「……でも、ディーノさんが来てるし、今日くらいはサボっちゃおうかなぁ」
    「俺としては嬉しいけど、勉強も大事だろ?」
    「あら、私はディーノさんの方が大事なのよ?」
    「へえ、嬉しい事言うじゃねーか。なら、勉強が終わったら幾らでも相手してやるよ。頑張りな」
    「……酷いわ、子供扱いして。私、本気で言ってるのよ」
    「はいはい、大人になったら相手してやるよ(部屋から出て行く)」
    「ちくしょう……大人になったら見返してやる」

    (2011.07.22)


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