ダメダメ戦隊 | ナノ
第18話 潜入捜査だ-おまけ-
福島蒼は悩んでいた。というのも、まあ、報告だ。
潜入捜査のことは次の集会で報告しろと津田紅らに言われていた。が、何を報告するというのか。客が一晩で1人しか来ないような寂れたホストクラブのどこに悪徳ホストとやらが潜んでいるというのか。
とりあえず、報告することは何もない。
だけど報告しないと津田たちが怒るだろうし。面倒くさい。
どうやって奴らを黙らせるか考えながら集会場所の公園に向かうと、既に蒼以外のメンバーは揃っていた。
どうしよう。
「あ、福島。遅いぞ!」
「…………あ、ああ」
「お前昨日のテレビK見たか?」
テレビKとは、K県のローカルチャンネルとうかそんな感じのものだ。
「見てないけど」
「UFOが発見されたんだ!」
……あれ、
「それでだな、UFOはどうやらあっちの山の方に落ちていったらしいんだ!」
「探しに行こうって話になってたの!」
「うちゅーじんって食えるのかな」
「お腹壊すからやめときなさいね」
なんか、嫌な予感がする。
「津田、『女の敵』は?」
「ん、宇宙人のことか?」
こいつら完全にホストのこと忘れてる……
……いや、いいけどさ。でもそれだと俺の潜入捜査はどうなるんだろうか、と少しだけ思うだけで。
というか先日のホストはどこかで見た顔だったわけだけれど。気にしないでおくべき所、なのだろうか。
「あら、何?」
桃色の髪をした人物と目が合う。目をそらす。
うん、言及したら色々と危険な気がするので忘れておこう。
「よし、宇宙人探しに行くぞ!」
そして、5人の宇宙人探しが始まったのであった。まる。
次回予告
赤「宇宙人を探す俺たちの前に立ちふさがる謎の敵!」
緑「なんと、対決することになっちゃうのです」
黄「うちゅうじんって米とか食うかな」
桃「そして、そんな私たちを見ていた謎の影!」
「「「「次週をお楽しみに!」」」」
青「嘘予告に騙されないように」
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