ハロウィンSS(伝勇伝・シオライフェリ)
2011/10/31 22:31
※ムラサキさんへ
※現パロになりました
「ライナ、今日はハロウィンらしいな」
「……それと今の俺の状況に何の関係があるんだ」
ハロウィンという言葉はさすがにライナも知っていた。お菓子くれなきゃいたずらするぞ〜というアレだ。
それなのに、どうしてフェリスはライナの喉元に竹刀を突き付けているのだろうか。
「あの、いくら竹刀だからって喉突かれるのはちょっと……」
「うむ。だからお前が言うことを聞くのなら解放してやろう」
「はあ……で、何?」
「今日はハロウィンだ」
「うん」
「あのシオン・アホターレのところに化けて出てだんごをたんまりと脅し取る日だ」
「…………うん?」
どうしようフェリスのハロウィン認識がおかしい。
まあ、フェリスだ。だいたいのことがだんごに関連付けられる彼女の思考なら仕方がないことなのかもしれない。
だが……
「あの……」
「何だ。さっさと着替えろ」
「いや、あの、これお化けの服じゃないんだけど」
フェリスが用意していたのは、お化けの服ではなかった。
ふりふりレースのあしらわれた、メイド服だった。
「だから『化け物のようなライナを見てシオンがだんごを泣きながら差し出す』のだろう?」
「全然ハロウィンじゃねーし!?」
何でそんなことで女装させられなければいけないのか。ライナは必死で抵抗する。しかしフェリスが服を脱がせてくる。
「あれ……お取り込み中?」
シオンがやってきたころにはライナのシャツのボタンはちぎれ、すっかり前が肌蹴た状態で、その上にフェリスがメイド服を手に跨っていたところだった。
「ちげぇえええええええ!?」
「ああ、なんだフェリスはだんごが欲しいのか。それなら簡単だよ。これを着てルシルにおねだりすればいい」
「そ、それだけでだんごが手に入るのか?」
「……援助交際みたいなことさせんなよシオン」
「そうだね、あとはライナにも一緒に着てもらうといいよ。そしたらこのだんごもあげるから」
「なんで結局俺も!?」
「その方が面白いから★」
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