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ハロウィンSS(進撃・リヴァエレ)
2011/10/31 22:11




※もずくさんへ

※たぶん現代パロなリヴァエレになりました短いお話





家に帰るとまずエレンが迎えてくれる。ここまではよくあることだったからまあいいだろう。
一緒に暮らし始めて数カ月経つが、未だにエレンは新妻のように甲斐甲斐しく世話してくる。いや、そんな色っぽいものとも違う。
犬か。
犬が飼い主に尻尾を振るように、一生懸命に擦り寄ってくる。

とにかく、そこまではまあいいだろう。いつものことだったから。
けれどこの日はそれだけではすまされないことがあった。


「と、トリックオアトリート」


エレンの格好が、魔女だったのだ。

魔女というからにはあの、黒いローブ姿だ。長いからスカートといっても肌の露出は少ない。それでも裾からちょこんと白い足が見えるのがなんとも可愛らしいし、そこに色香を感じないこともない。
室内だからかあの特徴的な帽子は被らずに、手に抱えている。
そうしてどこか不安そうにリヴァイを見ているのだ。

リヴァイが黙り込んでいると、エレンはあわあわと言い訳を口にする。

「あ、あの。これはハンジさんが無理矢理……」
「そうか」

エレンの反応が面白くて黙っていると、顔が赤くなったり青くなったりと忙しそうだ。

「菓子はない」
「そっそうですよねすみません!!!」
「だから――悪戯してやるよ」
「へ」



本当は珍しくエレンの好きそうな菓子を買ってきたのだけれど、それは黙っておくことにした。








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