自殺部2 | ナノ
―――校門前。
帰りは、俺と浅井とソラの三人で帰る。
十五禁くらいの大声で言うと危ない話から、テストの話まで。
色々話した。
そして、帰り道が分かれ、俺とソラの二人だけになる。
浅井だけは別の道だからだ。
しばらくソラと話していて、思い出した。
・・・そういえば。
明後日は遊ぶんだっけか。なにをするか、ソラと話しておくか。
「ソラ、明後日浅井ん家で遊ぶんだよな。なにする?」
「え?知らないよ、そんなこと。」
「え・・・?聞いていないのか?」
意外だった。
別に、二人だけ、という必要も特にはないからだ。
・・・いつもなら、三人で遊ぶはずなのに・・・何故だ?
「あれー?おっかしいなぁ・・・。」
まあ、二人だけでないといけない理由でもあるのか・・・?
ちょっとエロい話をするとか・・・?
・・・いや、それでも――・・・・・・。
俺は「まあ気のせいだろ。」とだけソラに言ってその話を無理やり終わらせ、話を逸らした。

―――谷在家の部屋。
俺はベッドに横たわり、腕を組みさっきから頭から離れないことについて考えた。
・・・明後日のことだ。
・・・大丈夫、だろうか。明後日。
・・・いや別に大して気にするようなことでもないとは思うが・・・ただ、なんか不安なんだよな。
・・・いや、考えるな。
あいつがなにかするわけがないだろうに。
「・・・・・・・・・。」
・・・・・・もし、なにかあるとするならば。
もう俺に嫌気がさしてたってことだろうか。
それで、絶交。
別れを告げられて、「知人」・・・「クラスメイト」に格下げ・・・?
・・・まあ、それならそれで良いんだけどさ。
俺には人を引きとめる権利もないし、無理に引きとめたって不幸にするだけなんだからな。
・・・まあなんにせよ、明後日は覚悟しておいた方がいのかもしれない。
心配し過ぎなら、気持ちを切り替えてただいつも通りに遊べばいい。
・・・それだけ、だ。
俺は俺の妙な気持ちに対し、片方の口許を不自然に釣り上げ嘲笑ってから、瞼を閉じた。


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