散文的な何か
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*表記=アンハッピーエンド等ご注意を。
甘いお菓子は如何ですか(銀鶸)
2009/08/23
「何それ」
「芋餅です」
「見たら分かる」
「じゃあ、はいどうぞ」
「何」
「白緑さんにあげます」
「いらない」
「はい、どうぞ」
「いらないってば」
「貴方に作って来たんですよー?」
「誰も頼んでないんだけど」
「はあ、まあ、頼まれてはいませんけど」
「毒入りなんじゃないの」
「いいえ?芋入りですよ?」
「…はっ!そんなの知ってるよ」
「おや、では白緑さんは芋が嫌いなんですか?」
「甘い物も人間も妖も、君のその話し方も声も顔も嫌いだよ」
「ふふ、甘さは控え目です」
「…馬鹿じゃないの?」
「そうですねぇ、貴方よりは馬鹿かも知れないですねぇ。この世界、私の知らない事ばかりです。でも美味しいお菓子の作り方は私は誰にも負けませんよ?ふふふ」
「…ばっかみたい。帰る」
「…あ!芋餅忘れてますよ!」
「…いらない」
「白緑さん!明日も来てくれますか?」
「……明日、」
「はい?」
「明日っ…その芋餅より甘くない物を用意しときなよねっ…!」
「…あ、はい」
「ふんっ」
「あーあ…帰っちゃいましたね…(…やっぱり芋が嫌いなんですかねぇ)」
「…あいつ馬鹿じゃないの?」
君の話し方も声も笑い顔も甘過ぎるから苦手だよ。
(…白緑って呼ぶな馬鹿)
…気付きなよね、銀朱。
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