終わりなき物語の始まり



宇宙の端に『アトラ』という美しく輝く星がひとつ。

緑に生い茂る植物、自由に暮らす動物、不思議な力を持つ妖怪、そして世界の片隅にひっそりと人間が住んでいた。

自然の恵みに頼り生活を送っていた人間達だが、やがて科学技術を高度に発展させ、この星を支配し繁栄を遂げる。
しかし、突如として発生した世界規模の大地震と大津波により、今までの繁栄は数日のうちに無に帰す。

のちに、この大厄災はかつて広く語られていた洪水伝説から『ノア』と呼ばれることになる。

人間が支配する世界で虐げられ、忘れられ、隠れ住んでいた妖怪は、ノアによる人間の減少により、また表の世界に姿を現す。

アトラの女神『エーテル=アルテラス』はこの世界を見て、嘆き呆れながらもただただ見守るだけであった。

彼女の考えは誰にもわからない。

大変な気分屋の彼女の気紛れは誰にも予測出来ずに世界は回る。


…….


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