こちらではトリ狩内で若干ややこしい使い方をしてしまったナイトメアの念能力について補完していきます。本編内で主人公が知り得る情報の域は完全に越えておりますのでご注意ください。【こちらの記事は前提として非対等交換(アンフェアトレード)の説明をご覧いただいているものとしております】
未解決都市編で主人公は彼の念について「ラブリー=チャーミング(以下ハート)の念能力である魅了とナイトメアの戦闘能力を入れ替えた」と推測しておりますが実はやや違います。主人公の考えだと
【ハート/魅了⇔戦闘能力/ナイトメア】
となりますが、実際は
【ハート/魅了⇔???/ナイトメア】
【ハート/???⇔戦闘能力/ナイトメア】
の状態です。もっと具体的に言うならば、ナイトメアがハートに渡したものは戦闘能力というよりも<彼がそれほどまで強くなるために努力してきた血の滲む過程>を渡しております。
彼の念能力は非対等でなければいけないので、対等なものは交換できません。ハートの魅了とナイトメアの戦闘能力は対等であるためにナイトメアの念では交換が出来ませんでした。なので上記の???に入るのはそれぞれにとってガラクタのような物です。その辺りで拾った石ころでも構いません。
取引を原則無かったことには出来ない、という部分だけを見ると、ならナイトメアの戦闘能力って戻って来ないんじゃないの?ともなりますが、記述にありますように期限を決めておくことが可能です。ナイトメアはハートへ戦闘能力を渡す際に「ハートの肉体及び脳が修復不可能なほどの損傷を受けるまで」という期限を決めていたため、ハートがジンに蹴られた次の瞬間くらいには戦闘能力を取り戻しております。逆にハートの念能力を受けとる際に決めた期限は「ハートがナイトメアに返してほしいと言うまで」だった為、魅了の使用権はまだナイトメアにある状態です。ヤバいです〜!
念能力者以外の人間に能力を使用する場合、非対等交換の念能力の説明にある制約のみで能力が発動しますが、念能力者の場合はそれに加えて粘膜同士の接触が必要になります。唇同士でも良いし、目玉へキスをするのでも良いし、セックスでも良いです。相手の内臓引きずり出して内臓にキスしても構いません。グロいのでやめてほしいですが……。ここで注意すべき点が、クロロと違い制限時間が無いという点です。クロロのスキルハンターは1時間以内が条件ですが、ナイトメアの場合、入れ替えたい@自分の何かとA相手の何かを含む会話してから、例えば1週間後に相手の同意を得る。そして粘膜同士の接触をした、という場合も条件を満たしたことになり能力が発動します。なので、あとは粘膜同士の接触だけ、という状態で1年が経過しようが能力は発動します。目をつけられると非常に厄介です。
ちなみに念能力を交換する、相手から受け取る場合はクロロと同じく相手から念についての説明を受け実際にその念の効果を見る必要があります。

ナイトメアがハートに戦闘能力を渡していた理由ですが、ナイト=ハンプシャーとして活動する場合に、勘の鋭い人間に目をつけられない為です。念能力者であることは隠そうと思えば隠せるため(まず見抜ける人間が少ない)、見抜ける部類に入る主人公でも当初ナイトメアが念能力者であるとは分からなかったのですが(お嬢さんは僅かに反応)、肉体的強さに関してはしっかり隠していたとしても、ふとしたことでバレてしまう恐れがあるということでハートに委託しておりました。なお、前述しましたように、具体的に言うならば戦闘能力ではなく<彼がそれほどまで強くなるために努力してきた血の滲む過程>を渡しているため、完全に<彼の強さ>を譲渡出来たわけではないんですよ。男女で筋肉の量も全然違いますし、元々生まれ持った戦闘センスも、ナイトメアはハートよりもずっと圧倒的だったので。
なのであの時のハートの強さって、実は=ナイトメアの本来の強さではないんです。怪我をしているとは言え主人公はハートで苦戦しておりましたので、あれがナイトメア本人だったら多分負けておりました。ジンが最初からいたらそんなことも無かったと思いますが、あの時ジンはクローバーとちょっと話をしておりましたので、遅れてやって来たんです。

ちなみにハートはナイトメアにベタぼれだった為何とも思わなかったのでしょうが、ナイトメアがハートに戦闘能力を渡した際の「ハートの肉体及び脳が修復不可能なほどの損傷を受けるまで」という期限、まるでハートがそうなる前提のようで、よくよく考えてみればおかしいとは思いませんか

ーナイトメアの念能力補完・了ー

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