ちょっと休憩してみる


「うあーーーーどーしよう雅人くんーーー!」
「知るか!つーか何で俺のとこに来んだよ!」
「いやちょっと気持ちを落ち着かせるために作戦は休憩しようかと思って」
「だから何で俺のとこに来んだ帰れ!」
「そう言わないでよ雅人くん友達でしょー!」
「誰がてめぇみたいな奴と友達なんだよふざけんな!」
「照れちゃって可愛いねー!まあ二宮さんの照れた可愛さには負けるけどね!」
「てめぇのその顔すっげー腹立つな…」


雅人くんにめっちゃ睨まれた。
うん、普通に怖いね!
二宮さんは怖さの中にもかっこよさがあるんだよ!もう何してもかっこよくて、暴言吐かれてもアステロイド撃ち込まれても舌打ちされても全部かっこいい!


「二宮さんは最高だね!」
「それを俺に言ってなんになんだよ。二宮の野郎に言えば良いだろ」
「そ、そうだね…」


私の動揺に雅人くんはすぐに気付いた。サイドエフェクトがなくても敏感なんだよね…この子は…


「何かあったのか?」
「べべべっつに?ななななーんにもないよ!」
「お前嘘下手過ぎだろ…」
「うぅ…だって普段思うままに生きてるもん…」
「だろうな…。だからお前といると楽だし」
「え!?なになに!雅人くんってばデレですか!うわ!今キュンってきたキュンって!」
「うるせぇ!デレてねぇ!」
「かーわいー!」
「可愛いとか言うな!なんかムズムズする!変な感情向けてくんじゃねぇ!」


普段チクチクする感情を受けてる雅人くんはたまにそれ以外の感情を向けられるとこういう可愛い反応をする。
ちょっと口は悪いけど本当は良い子なんだよね!私の話聞いてくれるし!

うん!なんかスッキリした!


「よし!ありがとう雅人くん!」
「あ?なんだよいきなり」
「雅人くんと遊んだら気持ちがスッキリした!これでいつも通りの私に戻れた気がする!」
「遊んでねぇよ!……けどまあ」


雅人くんにぽんっと頭を撫でられる。


「気分転換出来たなら……良かった、な…」
「雅人くん…!」


私の様子が変だったのに気付いてくれてたんだ!雅人くんなんて良い子なんだろう!もし私が二宮さんに出会ってなかったら惚れてたよ!


「まあ!二宮さんと私が出会うのは運命だったから雅人くんにチャンスはないけどね!」
「は?なんの話だよ」
「何でもないよ!ありがと、雅人くん!それじゃあ行ってくるね!次の作戦頑張ってくるから!」
「おー、勝手にやってろ」



二宮さんの前で変になっちゃったけど!もう大丈夫!気持ちは切り替えた!

よーし!次の作戦開始だ!



休憩終わり!


(…あいつの友人関係マジ分かんないんだけど)
(おれもです)
(でも何だかスッキリしたみたいで良かったですね)
(別にどうでも良いよ)
(そんなこと言いながら様子見に来てるじゃないですか)
(出水が心配とか言うからねー)
(え!犬飼先輩が言ったんでしょ!)
(誰があいつの心配するのさ)
(二宮さんですよ)
((え?))
(二宮さんが様子見て来いって)
(…マジ…?)
(それ戻ったら絶対機嫌悪いやつじゃん…)
(報告……しに行かなくても大丈夫そうですね)
(あいつ自分で行くでしょ)
(そうですね。それじゃきっと次の作戦始まりますよ)
(めんどくさー)
(何でいつもおれまで参加してんだよ…)
(何ではこっちの台詞だよ。どっちかと言うと俺たちが巻き込まれたんだけど)
(二宮隊の問題じゃないですか!)
(あいつ二宮隊じゃないし)

(……何だかんだで来るんだな…2人とも)


→作戦8

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