Novel | ナノ

桜歌 Celebrate Kirsche6


Kirsche6


 んじゃ、くっつけるね

「おてやわらかにたのむぜ」

 自らをワイルドタイガーと名乗る花びらたちを沢山持って家に帰ったレヴェリーは、家族の「何があったの?」という問いかけを無視して部屋に閉じこもった。
スマホでATSC(高度テレビジョン・システムズ/日本ではISDB-T)に繋ぐとニュースに耳を澄ませる。
一旦花びらたちが喋る周波数から離れて普通の人間が聞こえる領域に戻した。
花びらたちの声が聞こえる周波数も維持したまま戻すことも出来たのだが、ちょっとばかりうるさすぎた。
考えがまとまらないので故意にシャットアウトしたのだ。
じっとATSCに聞き入って二時間ほどした後、HERO TVが臨時ニュースだといって唐突に流れた。HERO TVは突然通常番組に割り込んで放映されることが多く、それはリアルタイムレスキュー番組であるから当然のこととして、それ故に今回態々臨時ニュースだと銘打って流されたのには正直レヴェリーも心底驚いてしまった。
 そしてバーナビーが普段着で現れてワイルドタイガーが「超個体化」という特殊なNEXTにより無数の花びらに変化してセントラルパーク中に散ってしまった、どうか彼を集めるのに市民の皆さんの力を貸してくださいというに至って、レヴェリーは乗り出して聞いていた身体を椅子の上にどさりと投げ出した。
「信じられない」
 これ信じる人の方が少ないんじゃないかなあ、こんなNEXTいるんだなあ、もうどういうことなの、超個体化とか意味わかんないよ。
実際それを目にしても信じられないのに。
そしてレヴェリーは大変なことに気づいた。これ、普通の人には単なる花びらにしか見えないんじゃないのか。この声拾える人って大人じゃ絶対いない気がする。子供なら聞こえる領域の音だと生まれながらに音の専門家でもあるレヴェリーは気づいていたがそれ故の問題にもまた思い至っていた。
 こんなの誰も信じないよ! 余計信じない、まさかこれ喋ってるなんて!
いっその事妖精にする能力とかそんなんだったらまだ信じてもらえたかもしれないのに、子供と自分の証言じゃたちの悪いいたずらか妄言としか絶対思ってもらえないじゃない! と悟ったからだ。
 協力するにしても、どうすればいいんだろう、他の人に説明してもうーん、私の頭が奇怪しいとしか思ってもらえないだろうからもうここは特に指摘しないようにしよう。でもってどう協力すればいいのよ。
 レヴェリーは続報に再び耳を凝らした。
明日どうやらセントラルパークに行けばいいらしい。だがそれ以上の情報がないので仕方なく問い合わせ番号にかけてみた。
そうだろうとは思っていたけれど回線がパンク状態らしく繋がらない。悩んだ挙句にBchに繋いだ。どこを見ていいのか判らなかったのでヒーローで検索したら、ヒーロー関係の掲示板が独立してあることを知った。
更にセントラルパークと超個体化というキーワードで検索をかけると、有志の人間が立ち上げたであろう、先ほどの放送の詳細と募集要項がまとめられていたものがあった。HERO TVでブックマークをしてから上からざっと読んでみた。
取り合えず明日の朝九時頃にセントラルパークの中央広場付近に居ればいいとレヴェリーは読み取った。
 恐らくヒーローたちが誘導または指示をしに現れてくれるだろう。
それから考えればいいやと思って、机の上に置き去りになっていた花びらのことを思い出した。
 花びらだけどこれはワイルドタイガーだとは思うのだが、どうも本来のワイルドタイガーではないらしい。
レヴェリーはこれはタイガーの妖精(?)、つまり化身のようなものだと判断を下した。
本来のワイルドタイガーとは違う上にどうやら自力では動くことも出来ないらしいし、あまり助けにはならないと思いつつチャンネルを合わす。
すると自分の立場が良く判っていないのか、それぞれがてんでんばらばらにどうでもいいことを喋っていた。
会話出来てたと思ったのだけれど、気のせいだったのかしら。単に聞こえてた言葉を私が都合がいいようにくみ取っていた? と考えたところでまた自分を名指しする声がする。
 なんか一枚だけ違う?! と気づいて、そっと花びらの中からはっきりと文章で喋っている一枚を摘まみ出した。

「どうだなにかしんてんしたかれうぇりーばにーはでてたかひーろーてぃーびーみてたんじゃないのか」

 なにか貴方だけ違うわね?

レヴェリーは素直に疑問をその花びらにぶつけた。

 なんで貴方とだけ会話が成立するのかしら?

「しらない」

 これまた素直にタイガーの妖精も返答してきた。

「わかってるのはおまえがおれのちからになれるってことだおれがいっぱいになったけどおれはおれだおれはただひとりのおれだおれはただひとりのおれになりたい」

 意味がわかんない。

レヴェリーは頭を押さえて、会話になるけど微妙に会話にならないわと頭を振った。
質問を変えよう。

 HERO TVで今放映されてたわ、バーナビーがあなたを集めて欲しいって呼びかけてる。だから私も明日セントラルパークに行って貴方を集める手伝いをするつもり。それでタイガー、貴方集まったら元に戻れるの? 戻れる算段はあるの? 集めるだけでいいの? 集めるだけでいいのなら、明日きっと誇張じゃなくて何万人って人が手伝ってくれると思う。だから多分集めるのは不可能じゃないと思うんだけれど、それで一番聞きたいのはね、あなた、一番最初に私の髪の毛にくっついてた花びらなのかしら?

「そうだよ」

 あっさりと肯定してきたのでそうかとレヴェリーは頷いた。

 それでね、タイガー、貴方はいっぱいの貴方になったみたいだけど、今ここにいる五十枚ぐらいの貴方の中で、貴方とだけ話がちゃんとできるみたいなの。だから貴方だけ残しておくから今後私に何して欲しいのか、ナビゲーターになってくれない? 他の花びらは明日バーナビーに……ヒーローに渡しに行く。セントラルパークで収集したのちどこかに保管するみたいだけどその情報は出てないから、多分明日ヒーローが指示してくれるんじゃないかと思うのね。

「そうかいいぞ」

 これまたあっさり承諾してきたので、レヴェリーは微笑んだ。

じゃあ貴方以外のほかの貴方はこっちの紙袋に入れちゃうね。

そう言いながら机の引き出しをあけて、小さな紙袋を取り出すと他の花びらたちを大切にしまい込んだ。
他の花びらたちは「わー」とか「しまわれるー」とか少し状況が判っているのもいれば、全くわかっていないように「かれーくいたい」とか「ねむい」とか特に意味のない呟きをしているものもいた。
 ワイワイしているのをレヴェリーはそのまま机の上において、残ったたった一枚のタイガーに向き直るとそれでね、と続きを言った。

 そのままだとタイガーよれちゃいそうだし、下手するとまた失くしそうなのよ。どっか飛んでいくかも知れないし、摘まむのも怖いし。破っちゃいそうでしょ? それだとまずくない? だからお話して支障なくて、持ち運びが出来るようにしたいのね。

「どうするんだ?」

 と心なしかわくわくしているように明るく聞かれたので、レヴェリーはこれなら大丈夫かなと引き出しから一枚のしおりを取り出した。

 これにはりつけて手帳に挟んでおけば持ち歩いても大丈夫かなって。糊で貼り付けてもいいかな?

「わかんないけどたぶんだいじょうぶだとおもうでもはがすときにおれしんだりしない?」

 糊はがしあるから多分大丈夫よ。

「ちぎれたりしない?」

 しないしない、しないようにちゃんとはがしてあげるから。駄目ならしおりごとバーナビーに渡してあげる。

「ほんと?」

 ほんとほんと。

「じゃあいいよ」

 案の定またもやあっさり了承してきたのでレヴェリーはまた笑った。
ワイルドタイガーって多分本人もかなり素直な人なんだろうなとなんとなく思った。
ということで早速レヴェリーはタイガーの妖精(?)をしおりに貼り付けることにした。
「んじゃ、くっつけるね」
 チョンチョンと糊を裏に――どっちが裏だか判らないので適当につけた。
糊を付けたとき、ワイルドタイガーが「おてやわらかにたのむぜ」と言ってきたので、はいはいと返し。
ぺたりと貼り付けてふうふう息をかけて乾かして、ぎゅっとしおりに花びらを押し付けた。
押し付けるときに痛くないかなと気づいて声をかけたが、特に何も感じないという。
最後にダメ押しでテープでしっかり貼り付けてはいおしまい。

 はいできあがり。じゃ手帳に挟んでみましょうか

 胸ポケット用の小さな手帳を取り出すとレヴェリーはそれにタイガーの妖精をくっつけたしおりを挟む。
それから早速胸ポケットにいれて話しかけてみた。

 私の声聞こえる?

「だいじょうぶばっちりだ」

 私の方も大丈夫そう。私も聞こえるからこれがベストね距離的にも。
じゃこれで明日セントラルパークに行けばいいわね。そうとなったら今日はここまで。明日までここで大人しくしててね。

「わかった」

 こうしてその日レヴェリーは明日のワイルドタイガー捜索に備えて家の事を一通りこなし、宿題をやり、ついでに多分これは学校行くどころじゃないだろうなあと思って高校はずる休みすることにした。一応風邪ということにしておくが、両親にはある程度本当のことを話すつもりだった。
ワイルドタイガーの一件は多分シュテルンビルト市民には直ぐに知れ渡るだろうし、彼の一大事であるのならワイルドタイガーの大ファンである父親が一番力になってやれと言うだろう。常々NEXT絡みで力になれることがあるようなら、同じNEXTであるお前は惜しまず力を貸すべきだという信条を持つ親たちだったので、力になれそうだと言えばそれほど反対はしないだろう。
 案の定、夕食時にシュテルンビルトのトップニュースとなってそれが流れ、両親ともに「ちょ、超個体化? って何?」と当惑しつつも釘付けに。
丁度いいタイミングだったので「どうやら私が力になれそうな案件なので、明日からちょっとタイガー集めてくる」と言ったら二人とも「そうしなさい」と真顔で勧めてくれた。
 あくる日は日曜日でセントラルパークに指定時間に合わせて向かったレヴェリーはびっくりした。
本当に思った以上の人が集まったからだ。
胸のポケットにいるタイガーの妖精に向かって、これだったら大丈夫よあなたきっと全部集められるわと言うと、「そうだといいなあ」という返事が返って来た。
 しかしこれだけ人間がいるのにやはり花びらの声を聞ける人はいないようだ。
NEXTなら判るのかなあと思っていたけれどやっぱ無理なんだーとレヴェリーは少しがっかりした。
自分が担当したエリアの担当になったヒーローはファイヤーエンブレムで、彼女もまた判別がつかないらしく、とりあえず花びらっぽいものは全部集めて頂戴と指示を出していた。
 レヴェリーは聴覚範囲をタイガーの声も拾えるように高周波よりの超音波領域まで拡大し、誰よりも効率的にかつ的確に花びらを探し当てていく。
それもあってか途中で気づいた。声が聞こえるのは私だけとしても、明らかにタイガーの花びらだけ区別できる。なんでかというと青い光を放っているからだ。
 レヴェリーは聴覚頼りに探していたのもあって暫く気づかなかったが、これはもしやと思って辺りを見回した。
すると突然両手がずるうっとありえない長さで伸びて、近くの木の上を手探りしている人を見つけたのでこれはNEXTだろうと判断。ちょっと逡巡したが彼女に聞いてみることにした。

 あーまずは音声領域を人間に合わせて戻さないと。タイガーちょっと待っててね、暫く私喋れないから。

「おっけーいいよまたしゃべれるようになったらよんでくれ」
 
 了解。

 この切り替えタイムラグなんとかしないとなー。これのせいで場面緘黙症だと思われてるのよねと反省しつつ、彼女に話しかけてみた。
「あの、すみません、貴女NEXTですよね。この花びらタイガーだと思うんですけどどう見えます?」
 彼女は怪訝そうな顔をしていたが、レヴェリーが差し出した紙袋の中を覗いて「まあ綺麗」と言った。
「凄いわね、真っ青に輝いてるわ――って! これがタイガーのちょ、超何とかってあのその花びらなんじゃないの?!」
「はい多分そうだと思います。つまりこれは」
「わ、判ったわ! NEXT残滓、って奴ね! ちょっとこれ凄い大発見じゃない! 早速報告しなくちゃ!」
 そういって彼女は飛び上がるとレヴェリーが何もしなくてもファイヤーエンブレムに報告に行ってくれた。
それを報告するとファイヤーエンブレムに相当感謝されたようで、彼女は熱いキスをお返しされたらしい。感激のあまり卒倒する音が聞こえてきてそこでレヴェリーは感知距離を通常範囲に戻して、音声領域もタイガーの妖精とのチャンネルに合わせなおした。

 おまたせ、タイガー、ちょっとは収集速度が上がると思うわ

「おっおかえりなにをしたのかわからないけどありがとうたよりにしてる」

 そういえば貴方の事ってバーナビーに伝えた方がいいのかしら?

そう聞くとタイガーの花びらはちょっと沈黙した。

「どうだろうはんだんできねえ」

 ここの担当はファイヤーエンブレムなんだけど、ファイヤーエンブレムに伝える? バーナビーの居場所がわかんないからバーナビーにだけ伝えたいっていうのならちょっと今日は難しいかな。まあ伝えるのは別にいいんだけどね、問題はこれ信じてもらえるかどうかなのよね。多分信じてもらえないんじゃないかなあ、証明手段ないし。

「ばーなびーのいばしょならわかるそれにばーなびーはしんじてくれるとおもうよだけどかなしませるだけならいうひつようないおれはしんぱいかけるだけならはなすひつようないとおもう」

 レヴェリーは胸の手帳を見た。

「ばーなびーがくるしんだりかなしんだりするならおれはきえたほうがいいなにもつたえなくていい」

 ちょっと、タイガー?

 レヴェリーがその言い方に不穏な気配を感じて手帳にそう聞くと、タイガーの妖精は「ばーなびーはへいきなかおをしてるけどとてもつらいとおもうなのにいっぱいいるおれたちがやくたたずだおれはおれがつらい」と良く判らないことを返してきた。
呟きの意図を汲み取ろうとレヴェリーが耳を欹てると、どうやらタイガーには自分の分身たちが今どこにいるのか感知できるらしいということが判って来た。まー一応自分自身? いっぱいいるけどタイガーっていう個人なのだろうから何かがリンクしているのだろう。テレパシーみたいなものがあってそれが群体化してしまってもそれぞれの花びらを繋いでいると考えれば解りやすい。そこまで考えてレヴェリーはああだからかと思った。
微弱ながらもテレパシーを持っているからレヴェリーの名前も知れたわけだし、能力も判ったのだろう。なるほどなるほど。

 じゃあ幾枚かはバーナビーがみつけてくれたのね。いくつかのあなたは今バーナビーの傍にいるのね。

「いるぞたくさんのごみとともに」

 ごみ……。

レヴェリーは頭を押さえた。

 あーそうねえ、そうなるわよねえ。

「れうぇりーきみのでばんだおれをよりわけてくれおれをおれだけにしてくれたのむ」

 はいはいはいはい。

まあなんとかしてそうしますよ、多分選り分ける人が必要になるだろうしその場合は立候補するわと答えると
「はいはいっかいいっぱいいうとばかみたいですよあとばかにしてるみたいにきこえるのでやめてくださいってよくいわれた」という返事。

 誰がそんな説教するのよタイガーに。

いい大人にそんな説教する人いないだろうしそもそもいい大人がそんな言い方を目上の人にしたら駄目でしょうと言ったら「めうえではないどっちかっていうとめしたなんだけどあいつはさいしょからたかびしゃだつんでれとかじょしこうせいはいったりするんだろ?ぶるーろーずがそういってたあいつもじゅうぶんうえからだけどな」とかいう。
 ブルーローズならさもありなんと思ったけれど、ブルーローズも充分上からということは?

 もしかしてバーナビー?!

 えーうそでしょバーナビーがそんな言い方するの? タイガーに? 相棒なのに? あんなに優しそうなのにそんな嫌味満載な……。えー凄いショックなんですけど……。

「やさしいのはやさしいぞわるいやつじゃない」

 うーんでもねーああー、めっちゃショック。バーナビーって厳しめの人なんだ。

「きびしめってなんだかわかんないけどばにーはおれにだけやたらめったらきびしいのはまちがいないほかのひとにはやらないよさいきんぶるーろーずとはけんかしてるけどいままでけんかどころかよりつきもしなかったんだからすごいいいけいこうだとおもう」

 へー……。

 喧嘩どころか寄り付きもしなかったって、ヒーロー同士で。なんだか想像もつかないけれど、タイガーの妖精が嘘をついているとも思いにくかった。
まあ、いろいろあるのね、ヒーローの世界も、多分。よくわかんないけど。

 そうこうするうちに、ロックバイソンが今は必要ないものとごっちゃになってしまっているタイガーの花びらを選り分けることのできるNEXTの募集をセントラルパークに設置されている非常用のスピーカーから流し始めた。
常時発動しても問題ないNEXTであること、長く能力を使い続けられるNEXTであること、より分け作業は第十七分署で行うことになるので警察署内で長時間束縛されることを了承できる人であること。作業条件が厳しいわりに軽作業ボランティアに振り分けられるため、ファストフードアルバイト代程度の謝礼しか出せないこと。なおアポロンメディア提供になるため、勤務体制としてはアポロンメディアに帰属するということが伝えられた。
早速レヴェリーは十七分署に向かい、ボランティア希望の行列に並んだ。
意外に沢山の人が選り分け作業出来るんだなあと思っていたけれど、第十七分署での能力聞き取りにより大半の人が落とされてしまった。結局選ばれたのがレヴェリーを入れて僅か六人で同じ選り分け担当になった十七分署所属のNEXTもちの婦人警官から常時発動していて問題ないNEXTは珍しいけれど、常時発動しているNEXTはもっと珍しいのにそんな皆さんに集まって頂いて感謝しますと頭を下げられた。

「れうぇりーはめずらしいのうりょくなんだな」

 まあ今タイガーと話しができてるだけで珍しい方なんだなって思うわ。実際他の人は聞けても話せるかっていうと無理みたいだし。

 この時タイガーの声を聞くことが出来る人は普通人でも割といるけれど、喋るのは無理だということを知ってレヴェリーは自分の能力が聴覚だけでなく声帯にまで及んでいることに初めて気づいたのだった。どうやら私のNEXTは発声器官を含めて音に関する相当な領域をカバーしているらしい。
ホントにイルカやコウモリになれるのかも? とこれまで聞くことばかりに能力を使っていたなあと目から鱗である。
もしかしたらホントに何かの役にたつかも。それも職業的な。まあそれは置いといて。
そうこうするうちにヒーローからはロックバイソンが、それも1トン近い殆どゴミと共にやってきたものだから正直げんなりした。でもここでいきなり怯んでるわけには行かないと、気を引き締めてレヴェリーはより分けに入っていった。




[ 263/282 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
【Novel List TOP】
Site Top
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -