パーシヴァルさんと

(匿名様リクエスト)




「はい質問。パーシヴァル、何で私の部屋にいるんですか」
「送り狼というものをしてみたからだが」
「ぎゃあ破廉恥」
「棒読みな悲鳴もあったものだな」
「飲みの度に送り狼されて流石にちょっと慣れてきたから。実際には狼になってないのもわかってきた」
「ほう」
「ただね。毎度毎度全裸になってるのは何でなんですかね団長殿」
「……は?」
「…え、何その顔」
「…覚えていないのか?」
「…ん? 不純な動機で脱がせてるんじゃないの?」
「お前にどこまで外道と思われているか知らんが、寝ている女をどうこうする趣味は俺にはないぞ」
「うっそ」
「…その様子では泥酔状態の記憶もないのか」
「えーっと…恥ずかしながら。笑い始める辺りまでは覚えてられるんだけどなぁ」
「……お前が勝手に脱ぎ始めるんだ。そうなると俺が送る役を押し付けられる。部屋に着いたらお前が脱ぐに任せている。それだけだ」
「…あれ、もしかして私、濡れ衣着せようとしたかな」
「もしかしなくても着せようとしたな」
「…恥ずかしー!! ごめんなさい!!」
「いいから服を着ろ」
「あっはい。…にしてもそれだけ? 何もしてない? 本当に?」
「目の前で嘔吐されてそれを処理する以外に何かする気分になると思うか」
「すみませんごめんなさい申し訳ありません。いくらでも謝るからプロミネンスオーシャンはしまって下さい」
「…呑んでも呑まれるなとはこの事だな」

2015/07/25

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