『せ、仙道さん...私...』


「家まで着いてきたってことは...良いって受け取るよ?」




仙道さんが私の手を引いてタクシーに乗り込んだ後、着いたところは仙道さんのマンションだった。そのまま家の中に引っ張られて、くるっと振り向いた仙道さんが私の顔横に手を置くと、私は玄関のドアと仙道さんに挟まれる。そのまま私が否定の言葉を言う前に仙道さんが私の唇を奪っていって、私は顔横に置かれた仙道さんの手をギュッと掴んだ。口の隙間から舌を入れられない様に唇を強く閉じるのに、離れた口から「口、開けて」なんて私を見つめた仙道さんの瞳に負けた様に小さく口を開くと、仙道さんがまた私の唇を奪っていって、私の口内に舌を滑り込ませていく。絡め取られていく私の舌が、口内で蠢く様な仙道さんの舌が、私の身体をどんどん熱くさせていって、なんで、私は、仙道さんを拒めないの。なんて考えながら、私は口の隙間から小さく声を漏らしていった。






『仙道さん...っ...い、や...』


「言ったでしょ?嫌なら、俺をちゃんと拒んでって...」






「口で嫌って言うだけじゃ、やめないよ?」なんて、困った様に眉を寄せながら仙道さんが私を見つめて、私は仙道さんの言葉に、何故だか胸が熱くなる。自分の熱くなった胸を誤魔化すみたいに仙道さんの手を掴んだ手に力を込めていくと、仙道さんが私の耳元に顔を近づけて「後5秒」なんて囁いて言って、5秒からカウントされていく。私はなんのカウントなのかよくわからなくて戸惑った様に『なに?』と仙道さんに問いかけるのに、仙道さんは聞こえないみたいにカウントを続けていった。カウントが終わると、仙道さんが私の手を腕から振り払って、抱き上げたと思ったら私のヒールをポイっと玄関に投げていく。私は何が何だかわからないまま、抱き上げてきた仙道さんから落ちない様に、仙道さんのスーツのジャケットを小さく掴んだ。そのまま仙道さんが部屋に移動していって、私は仙道さんのベッドに優しくおろされる。私の身体は、これからされる事を期待するみたいに熱くなっていって、仙道さんがスーツを脱いでいく姿から私は何故だか目が逸らさなかった。仙道さんがネクタイを解いていって、ワイシャツに手をかけた瞬間に「花子ちゃんも、脱いで」なんて言って熱くなった様な瞳で私を見つめる。私が『嫌よ』と口から漏らしながら首を左右に振ると、仙道さんは困った様に眉を寄せながら「駄目だよ。さっき俺、玄関で待ったでしょ?もう、花子ちゃんがどんなに嫌って言ってもやめないから」なんて言って小さく笑った後に、私のスーツに手をかけた。『待ったって...5秒じゃない...』と、眉を寄せた私に「いいや、十分待った」なんて言いながら仙道さんがまた小さく笑って私の唇を奪っていく。同時に脱がされていく私のスーツが、ブラウスが、ベッドの横に投げ捨てられていくのが横目に見えた。





『ッ...わ、私...』


「ん?」


『まだ、牧さんのことが好きなの...』


「うん。知ってるよ」





「でも今は、俺の事だけ考えて」なんて言いながら仙道さんが私の背中に手を回していって、私のブラのホックが外される。緩んだ下着のせいで胸の締め付けがなくなっていく筈なのに、私の胸はなんだか逆に締め付けられていくみたいだった。仙道さんの顔が私の首に埋まっていって、ヌルリと這っていく仙道さんの熱い舌が、私の身体を熱くさせる。口から小さく漏れ出る私の甘い声に、仙道さんが小さく笑って「やっぱり首、弱いね」なんてちゅっと私の首元に吸い付いていく。同時に私の腕にかかった下着を外されていって、私の胸に仙道さんの手が当たる。指先で胸の突起を摘まれて、私の身体は応えるみたいにビクッと小さく揺れていった。仙道さんの優しく触れる指が、私の心を溶かしていくみたいに熱くて、なんだかこの前抱かれた時よりも私の身体と胸は何故だか熱くなっていく。ちゅっと軽いリップ音を鳴らしながら首から胸へ下がっていく仙道さんの顔が私の甘い声を引き出していって、スルッと私の太ももをなぞった仙道さんの手が私の手よりも熱いせいなのか、仙道さんが触れたところからどんどん熱くなっていくみたいだった。同時に仙道さんの唇が私の胸の突起に触れると、私の声が余計に漏れ出ていって、私は自分の甘くなっていく声を聞きたく無いみたいに自分の手で口を塞いだ。





「なんで口、塞ぐの?」


『言っ...たでしょ...声出すの...好きじゃ無いのよ..』


「でも俺は花子ちゃんの可愛い声、好きだよ」





「だから、ちゃんと聞かせて」なんて仙道さんが私の胸の突起から指を離して、私の口元にある手を絡め取っていく。ギュッと強く握られる手がやけに熱くて、私はギュッと目を瞑る。仙道さんから送られてくるいつもよりも熱い感覚が、私の中にある何かを溶かしていってるみたいだった。同時に太ももをなぞる仙道さんの指が、私の下着越しに秘部に触れて、私は思わず身体をびくつかせる。いつもは、こんなに敏感にならないのに、なんで...。なんて考えても、理由なんてわからなかった。「また、こんなエロいの履いてんの?」と、仙道さんが笑みを含んだ声でそう言って、ガーターベルトの紐を少しだけ触った後に私の下着を器用に脱がしていくと、私の足首に下着が掛かる。『普通でしょ...』と、眉を寄せる私に、「普通?」なんて私の指に絡めた指を解いていく。仙道さんの吐息が私の胸から離れていって、私の膝裏に仙道さんの手が移動すると、私の両足が持ち上げられると同時にタイトスカートがめくれあがって私の足が開かれていった。「こうしたら、すぐに全部見えちゃうの履いてるくせに...普通じゃないでしょ」と、笑みを含んだ声でそう言って、私は止めて欲しくて『嫌!』なんて瞑った目を開いて声を荒げながら、自分の手で秘部を隠すように手を伸ばすと、仙道さんは関係ないみたいに私の手に舌を這わせていく。






「こんなエロいの履いて...誰のこと、誘ってんの?」


『ぁっ...誰も...っ...』


「そう?今日、営業部の人に誘われてたじゃん」


『す、鈴木さんはあなたとは違ってこんなこと...っ...』


「ふーん。鈴木さんね...」





言いながら仙道さんの舌が私の指の隙間から伸びていって、私は思わず『やめて』と、抵抗するのに、仙道さんは「妬けちゃうな」なんて秘部を隠している私の手を掴んで無理やり退けていく。そのまま私の秘部に仙道さんの吐息がかかって、私の身体は期待しているみたいに熱くなっていった。『仙道さん』と、小さく私が声を漏らした瞬間に、仙道さんの柔らかい舌が私の秘部をなぞっていって、同時に私の口からは小さく甘い声が漏れ出る。「凄い、濡れちゃってるね」なんて私を追い詰めてくるような仙道さんの言葉に、私は恥ずかしさからギュッと下唇を噛み締めた。仙道さんはそんな私の反応を楽しんでいるみたいに小さく笑いながら私の秘部の突起に舌を這わせていって、私は思わず仙道さんの手によって退けられた手で仙道さんの頭に手を当てて、その手に少しだけ力を込めていく。






「なんか、押し付けられてるみたいでちょっと興奮する」


『やぁっ…馬鹿、じゃ…ッ、ないの…あっ…』


「うん。馬鹿だよ…だからさ、馬鹿な俺にもっと教えてよ」





「花子ちゃんの気持ちいいところ」なんて言って仙道さんの手が私の秘部をなぞっていって、秘部の入口に優しく触れる。同時になり響いていく私の濡れた水音がどんどん大きくなっていってるみたいに煩くて、私の視界がじわりと滲む。仙道さんの舌が私の秘部の突起にちゅっと吸い付きながら、膣内に徐々に入ってくる仙道さんの指の感触が、何故だかいつもよりも頭の中で浮き彫りになっていくみたいだった。「中が、好き?それとも、こっち?」と笑みを含んだ声で仙道さんが囁くみたいに吐息交じりの声で私に質問を投げかけて、私は言えない、なんて伝えるみたいに首を左右に振って更に下唇を噛んでいく。どんどん追い詰められるみたいに膣内に埋められていく仙道さんの指が私の良い所を擦り上げていって、仙道さんがクスっと笑う声が、私の羞恥心を高めていくみたいだった。





「花子ちゃんはここが、好きなんだよね?」


『あっ…ち、が…ッ…あ、あ…』


「ふーん。じゃあ、気持ちよくないんだ?」


『あっ、だ…めぇ…あッ…あ』


「だめ?でも…ほら、中がもう」






「ヒクヒクしてきたよ」と、仙道さんの声が聞こえて、秘部の突起に舌が這っていくのと同時に、膣内にある指が速度を増していく。どんどん真っ白くなっていく私の頭の中が、どんどん大きくなる私の甘い声が、仙道さんが私を追い詰めていくような言葉が、私を絶頂へと導いていってるみたいだった。仙道さんの指がグッと膣奥まで入ってきた瞬間に、私は身体をビクビクッと震わせながら絶頂を迎えていって、仙道さんの指を止めて欲しくて仙道さんの名前を呼んでいく。だけどそんな事で止まる筈もない仙道さんの指が余韻になんて浸らせてくれなくて、絶頂を迎えた事で余計に敏感になった私の良い所と膣奥を指で擦り上げていった。止まらないみたいに甘い声を漏らす私に、仙道さんが「花子ちゃん、ここ、好きだよね?」なんて言いながら小さく笑って、私の良い所を擦り上げてくる。私は仙道さんが送ってくる快感の波に耐えられなくて、やけくそ交じりに『好き』なんて途切れ途切れに口から漏らしていった。瞬間に仙道さんが私の秘部から顔をあげて、私の顔にどんどん近づいて来るのと同時に「よくできました」と言いながら困ったように笑う仙道さんの顔が見えて、仙道さんが私の唇に優しく唇を押し当てていく。それでも止まらない仙道さんの指に翻弄されるみたいに、私は塞がった口の隙間から甘い声を漏らしていって、ちゅっと小さなリップ音が鳴った後に、仙道さんが「イッてる顔、俺に見せて」と、少し濡れたような熱い瞳で私を見つめた。






『あっ...そこ...っ...い、や...っ...あっ、ああ』


「花子ちゃんが自分で言ったんだよ?ここが、好きだって」


『あっ...ちがっ...言わせた...く、せに...やっ...あ!』


「でも、好きなんでしょ?」


『やぁっ...好き...じゃ、ない...ああッ!』


「嘘つきだな、本当...」





仙道さんが言いながら困ったように眉を寄せて笑って膣内にある指を増やしていくと、私の身体は身震いするみたいに震えていって、膣内にある仙道さんの指を自分でもわかるくらいに締め付けていく。仙道さんの指が私の良いところを擦り上げながら膣奥に届くたびに、私はのけぞるみたいに腰が反れていって、震えていく身体が、真っ白になっていく頭が、また私の限界を知らせてるみたいだった。私が絶頂を迎えそうなことを仙道さんが見逃すはずなくて「また、イッちゃう?」なんて言って私の膣壁を擦り上げていく。





『あっ...ま、た...っやぁ...あ、ああ』


「うん。良いよ、イッて...ちゃんと花子ちゃんの可愛い顔見てるから」


『だ、め...あ、っああ!』


「だから、花子ちゃんも俺のこと、ちゃんと見てて」






言いながら仙道さんの指が早くなっていって、私は頭がふわっと浮いていく感覚と、真っ白になってく感覚に包まれながら、絶頂を迎えていった。仙道さんを見つめる私の視界がまたジワリと滲んで、「すげー可愛いよ」なんて言って仙道さんが私の口を塞いでいく。達したせいで荒くなった私の呼吸が整う前に仙道さんの舌が私の口内に滑り込んできて、私の膣内がまた、ギュッと仙道さんの指を締め付けていく気がした。「もう挿れて良い?」なんて眉を寄せて笑う仙道さんに『駄目』と、私は首を左右に振る。私の反応に「なんで?」なんて問いかける仙道さんに、私は返事ができなかった。なんでって言われても、これ以上されたら自分が自分じゃなくなるような気がして、このまま仙道さんに流されたら牧さんへの気持ちが本当に消えるような気がして、なんて余韻に浸るようにぼーっとしてる頭で考えたって答えなんか出ないのに、私の頭の中で浮かんでは消えていく言葉が、何故だが私の胸を締め付ける。私が考えるみたいにギュッと目を瞑ると、膣内にある仙道さんの指が引き抜かれていって私の秘部に仙道さん自身があてがわれる。私が待って、なんて静止しようとする前に一気に奥まで繋げられて、私は思わず身体をのけぞらせた。






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