短編 | ナノ

 01

家に帰ったら同棲中の年下彼女に襲われた。ソファに居たからもう寝ようと声をかけたらネクタイを引っ張られた。見えたのは天井と眉を下げた彼女。


気付けば、無理矢理ソファに組み伏せられていた。


そして自然と、唇を奪われる。これって逆だろうと思いながら、角度を変えて交わされるキスを受ける。


ついばんで、下唇をはんで。


でも、それだけじゃ物足りなくなる。歯列を割り彼女の舌を捕まえ自分のそれを絡める。久しぶりの感覚に理性が飛ぶ。始めたのは彼女なのに、キスに夢中になっていたのは俺だった。


彼女も積極的に舌を絡めキスは深くなっていく。荒い息遣いが耳から伝わり頭の芯がジンと痺れた。


……ああもう止められない。


身体を起こし名残惜しく止めるが彼女が抱きついてきてもっとというから栓のない。もうここで良いかとキスしながら邪魔な服を脱がしにかかった。




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