釘バットボーイと、驚喜を手に入れた俺。 | ナノ

03





「おい、コスガ?」
「あー、忠告ありがと。でも俺は全力でジミーズ街道を突っ走る健全な男子高校生だぜ? 釘バットを持った少年に恨まれる筋はねえよ」
「まあ、そうだよな。無差別にやっているのかもしれねぇって思ったからさ」
「ああ、まあ夜道は気をつけるわ」


それから授業前まで、ノトとテレビの話やバカ話に花を咲かせた。



授業中は、ノトが教えてくれたことをノートにまとめて、釘バットで襲う少年のことを考えていた――なんだか、喉に小骨が引っ掛かって取れないんだ。あんな噂話みたいな事件、聞き流せば良かったのに、気になって釈然としなかった。





prev / next
[ back to top ]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -