世界は鼓動を重ねる[4]ざばん、と激しく水面を揺らし。
気がつけば私たちは、泡だらけのままバスタブの中に。
バーニィの太股の上に乗る形で、正面から抱きしめられていた。
下腹部に触れる、お湯とは違う熱。
思わず腰を揺らせば、目の前のバーニィが眉根を寄せて微笑んで。
腰を掴んで少し浮かされ、秘部に熱を宛がわれた。
内壁を押し広げて、入り込んでくる彼自身。
「…あっ、やぁ…あ、つい…っ」
中に、お湯が一緒になって流れ込んできて。
感じた圧迫感に、背中を反らす。
「…く、ナマエ…っ」
バーニィの頬を、汗だかお湯だかが流れ落ちて。
腰を揺さぶられて、頭の中が溶けていく。
もう何も考えられなくて、目の前の身体に必死でしがみついた。
「…や、バーニ…っ」
繰り返される、速いピストン。
追い詰められていく快楽。
絶頂が近い。
「…も、だめ…っ、ん…っ」
引っ切りなしに漏れる声が、バスルームに反響して。
だがそれを恥ずかしがる余裕なんて、どこにも残っていなかった。
「イきますよ…っ、ナマエ!」
耳元に感じた、バーニィの震えた声。
「…んっ、あ…っ、イっちゃ…あぁ…っ」
最奥を、容赦なく突かれて。
視界が真っ白に弾けた。
「ナマエ…」
最後にバーニィの声がして、でも返事はできなかった。
次に目が覚めると、そこは馴染んだベッドの中で。
隣りには、愛しい恋人の寝顔があった。
カーテン越しの外はまだ暗い。
多分、それほど時間は経っていないのだろう。
そっと手を伸ばして、まだ僅かに濡れたハニーブロンドを撫でる。
「今日もお疲れ様」
起こしてしまわないように、小声で囁いて。
1度だけ、頬にキスを。
肩に擦り寄って、思い切りバーニィの匂いを吸い込んで。
胸がじんわりと温かくなるのを感じながら、再び目を閉じた。
おやすみ、バーニィ。
心の中で、小さく呟く。
心地好い倦怠感。
胸に宿る幸せ。
良い夢が見れそうな、そんな気がした。
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