0日目 私うるうは、刑務所にいる四天王のゼブラさんに代わって、IGOで働いていました。まだ20になったばかりの女でしたが、他の四天王の方々は優しく接してくれました。特にトリコさんはよく私をハントに連れて行ってくれました。その際に、あのホテルグルメの料理長である小松さんと知り合いました。もとから凄い人でしたが、なんとあのセンチュリースープを作り上げたのです。 他にもいろいろな方に会って、この仕事が好きでした。でも、それも今日で終わりです。 ゼブラさんが、出所したのです。 私はゼブラさんの代わりなので、彼が四天王として活動できる以上、私の居る理由がありません。私は所長に呼び出されました。ああ、今日でこの仕事からサヨナラなのか。皆さんにはまた会えるけど、この仕事を気に入っていたのでつらい。 「おお、うるう!実はお前さんに頼みたいことがあってな」 「はっ、はいぃ!!」 「はっはっは、まぁ気楽にしろ!」 うう、仕事を辞めさせられるのに気楽になんてできませんよ、所長。 でもおかしいな、「知らせたいこと」ではなくて「頼みたいこと」とは。新しい仕事でもくれるのかな。 「ゼブラの出所に、条件があるのは知ってるな?」 「あ、はい。確か指名手配犯の捕獲と新種食材の発見でしたよね?」 数は覚えてないけど、相当な数であったはず。大罪をゼブラさんは犯したけど、流石に大変そうです。 「それでな、まぁ奴は短気だから、何をしでかすか不安でな。そこでだ、うるう」 あれ、どうしてだろう嫌な予感が。 「お前にゼブラの監視を頼みたい」 冗談だといってください。 → |