任された課題



そして翌日

私は某香水店《passed》に出勤している


『今日かららこちらの《passed》に移動してきました
御鹿すずです。よろしくお願いします』

「私は吾妻薫(アズマ カオル)。
あなたの評判は聞いてるわよ
前の店舗では売上上位だったらしいわね
ここでも期待してるわよ!!!」

『は、はい!!!』


今日は売り場に立つわけじゃなく

自分のデスクの確認や班長に挨拶くらいでいいらしい


「初めまして
班長の克堂悠(コクドウ ユウ)です。
わからないことがあったら僕に聞いてね」


店長の薫さんも班長の克堂さんもいい人そうだ


「あ、そうそう
いきなりなんだけど明日の契約会さ
御鹿さん行ってくれないかな?」

『わ、わわわ私が・・・ですか?』

「実は契約会社が前に君の働いてた店の社長が経営してる会社なんだよね
顔見知りの方がいいかな、って思ったんだけど・・・」

『そういうことでしたら・・・』


なんて言うデジャヴだ
実際、私は社長とは何回か顔を合わせたことがある
しかし、同じ社長が経営してるとはいえ違う会社となれば
向こうの会社の班長や責任者も知らない人のはずだ

新人の私が行っていいものか・・・。


「じゃあ、資料とか会社の場所とかは後で送るね
・・・これは忠告、とかじゃないんだけど

あそこの会社の責任者、明日の契約会出るらしいけど
冷血で自分にも他人にも滅法厳しいって聞いたからさ
・・・気を付けてね?」


眉を下げて心配そうに見てるく克堂さん

無意識に背筋がぴん、と伸びた



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