恋人がドSなんですがどうしたらいいですか?A

限界がきたら、
  2.優しさが欲しいなあと呟いてみなさい





「すず、時間や。行くで」

『え、なになに』

「なに、ってワシ部活やから付いて来いってことや
言わなわからん?それでもワシの彼女かい」

『......はぁ...』


彼女をパシリに使うあたなは本当に私の彼氏ですか
もーーー少し気遣うことはできないのかね、おい
そんなことを考えてるうちにずるずると引きずられ
体育館に連行された
もうすでに練習してるとこらへんはさすがだな、と思ったが
コイツが主将だということ、私は決して信じない...、


「今日はうちの桃井が留守やからしっかり頼むわな」

『ほんとに人使い荒いなぁ...』

「何か言った?」

『なんにも!』


むかむかむかむかむかむか
ムカ着火ファイアぁぁああああああ!
.......はぁ、

ため息しかでません、はい
あのドS星の皇帝様には頭も上がりませんわ


『あんの腹黒眼鏡のエセ関西人が...っ、!』

「うちの主将は酷い言われようだなァ」

『おぉう!、あ
君はアレだ、えっと...あれだよ、その...』

「青峰」

『そう青峰くん!
バスケ部のサボり魔でガングロの青峰くんだ』

「喧嘩うってんのか、オラ」

『よーくあんな主将でこの部はやっていけるねー
君のガングロはあのひとの腹黒がうつったのかなー』

「なんやおもろいこと言うなー」

『ぎゃァァああああああああ!』

「青峰はもうどっか行ったで
本人の前で悪口とかすずもエラくなったなァ?」

『そ、そんなんじゃないのです
ただ、もう少し優しさが欲しいなぁ、と...』


もじもじしながらぼそ、っと言ってみた
嫌味が降ってくるかと思えばぽむぽむ、と頭を撫でられた
不意を突かれ、顔を上げた瞬間ミシッ、嫌な音がした


「バカ言っとらんとはよ仕事やれ?」


その笑顔はまさに悪魔のようだった


恋人がドSなんですがどうしたらいいですか?

限界がきたら、
  2.優しさが欲しいなあと呟いてみなさい



(やっぱり翔一は翔一だよ.....)
(さっさと歩けノロマすずちゃん)
(はぁ...期待した私が馬鹿だった)
(馬鹿は元々やで。頭大丈夫か?)
(カム着火インフェルノォォォオオオウ!)

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