楽しいな!
愉しいな!
とーってもたのしいな!
ふふ、ふっは、神崎メイルがやっと行動を起こしたよ!
でもさ、神崎がモブと見下す奴等がそれより早く水面下で動いているんだよ?
淫乱
淫売
根暗
卑怯者
宇宙人
電波
等々と色々と称号があるんだねえ(笑)
君の言うお姫様が無いのは何故だい?
答えは簡単さ!
神崎はお姫様じゃないんだよ♪
自称お姫様なんだよね。
頭の悪い君には酷だったかな?
「栄子様、思い出し笑いは気持ち悪いですわ。」
バッサリと切り捨てる冷涼に
「それは悪かったよ!でもね、王子様を取り戻す為に無い頭をフル活用している様は見てて滑稽だど思わないかい?」
クツクツと笑って答える。視線の先は神崎だ。
「あの方は男にしか媚びていらっしゃいませんもの。しかも栄子様に階段から突き落としたんですのよ。学校中の生徒が彼女の敵であると気付かないのかしら?」
端金を掴ませて私を苛めるように仕向けているんだよね。
「頭の悪い神崎には無理だよ!ふっは、搾れるだけ搾り取って絶望を見せてあげれば良いさ♪」
小型カメラに高性能なボイスレコーダーは我が社の試作品だ。
カタカタとパソコンの画面を起動すると神崎がパッと映る。
パソコンの画面を見た冷涼が
「何様のつもりなのでしょう!これは赦しがたい事ですわ!」
怒り心頭の様子。
ふふ、そりゃそうだね!
「神崎は自分が一番で、自分に逆らう人間は悪なんだろうねえ。神に愛された聖女なんだから何をしても許される筈だと信じて疑わないのよ。」
全てが録音されているのに気付かないって何処までアホなのかしら?
「冷涼、彼女達は動いてるんでしょう?」
私の意図が解った冷涼は
「当然でしょう。」
一枚のCDを私に渡した。
お仕事が早くて何よりです。
「ふふ、ふっは、神崎メイルちゃんは新しい箱庭で飼われちゃうのね!あぁ、可哀想!」
同情はしないけど(笑)
- 23 -
前 次