ロッソファミリーのドンナ候補だったマリアです。
ぶっちゃけチキンな俺じゃあ、ドンナは無理だろうってことで役目を義理妹に譲って俺は半ニートしてました。
え?何で過去形かって?
あぁ…何故か今、全く持って原因不明なんだが天下のボンゴレの雲の守護者の花嫁修業もどきをさせられてます。
俺の前の人生で漫画に書かれていたあの暴君の嫁!てーか、噛み殺される決定じゃん。
くっそ、誰が寄りによってあの雲の守護者と見合いせにゃならんのだ!
事の発端は一枚のペラ紙がから始まった。
その日もニートな俺は義理妹が持って来た書類整理をしていたんだよ。
マフィア最弱な俺が出来るのはデスクワークのみ!
今まで抗争で何回か死に掛けたことはあるけど、奇跡的に生きている。
余りの最弱っぷりに義理姉想いの妹がデスクワークのみにしてくれたのが現実なんだけどさ。
そこまでは良かったんだ。
だって俺、戦えないし!
でも、中身ピー才で精神的に男な俺としちゃ男と結婚なんて無理。
ついでに子供を産むなんてもっと無理。
恋人一人未だにいない俺に気遣って(凄い大きなお世話だよ!迷惑だよ!泣きたいってばー)両親と義理妹が見合い話を持って来た。
その見合い話を聞いた時、白目を剥いて(余りの恐怖に)気絶したけどさ。
何だかんだあって雲の守護者と見合いする前に花嫁修業を!と色々と勉強させられている。
しかし、花嫁修業に何故暗殺の伊呂波や急所百選、巧妙な闇討ちの仕方など勉強しなければならんのだ!?
これがマフィア流の花嫁修業なのか!?
出来れば、どうか向こうからバッサリとお断りしてくれないかな!
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