ランボって和むんだよね。
適正を見るとかで毎日誰かしら候補者の所に守護者が訪れるらしいけど、俺はまだ獄寺さんとランボさんにしか会ってない。
う〜ん、期待されてねぇって凄い丸解り。
俺にしたら凄く助かってるけどね。
まぁ、来たとしても雑談をして終わることが多いため俺ってロッソファミリーへ戻っても良くね?と思ったり。
「マリアさんは、どんな男性が好みだったりしますか?」
モジモジとしたランボに俺はもしやと思った!
そっか、ランボはイーピンと良い感じだったりするのか?
まぁ、唯一ボンゴレでノーマルを誇る彼に俺は元男としての経験を話した。
「そうですね、料理の出来る方ですね。何か一つでも得意料理があれば素敵だと思いますよ。」
昔、彼女に言われたことがある。
料理の出来ない男はゴミだ!屑だ!チリだ!粕だ!
男だろーと女だろーと胃袋さえガッチリ掴んでおけば恋人は離れていかないと豪語したアイツ。
その時の俺は料理一つ出来なかったっけ…。
その後、元彼女の指導の下で料理を勉強したのは良い思い出だ。
「料理ですか?」
キョトンとした顔をするランボに
「料理は女の嗜みと言いますが、やはり好きな人の手料理は男女関係なく食べたいと思います。レナはどう思いますか?」
俺の意見を言いつつ本物の女性であるレナにも聞いてみる。
「私ですか?そうですね、好きな殿方からの手料理というサプライズがあれば嬉しいと思います。マリア様は料理がお好きなんですか?」
レナが何だか嬉しそうな顔をしているけど…
「そうですね。料理は好きですよ。イタリア料理もですが日本料理とか作れます。と言っても家庭料理ですが、どうしたんですか??」
ランボがキッラキラした眼をして俺を見ていたので引いた!
ドン引いた!
「俺、ずっと日本にいたんで日本料理って聞いて嬉しくって。マリアさんの手料理って食べてみたいなって思って、すいません。」
シュンとしてしまったランボの頭を撫で
「そんな事ならお安い御用です。幸いこの部屋には小さいですがキッチンもありますし、ご飯をご馳走しますね。何が食べたいですか?」
弟を持った気分だ。
イーピンと幸せになってくれ!兄は草葉の陰から応援しているぜ。
「肉じゃがが食べたいです。」
ランボのリクエストは肉じゃがっと。
レナとも一緒に食事したいし
「レナは何か食べたい物とかありますか?」
そう聞くと照れたように
「私は、筑前煮という煮物が食べてみたいです。」
萌!
ゴフっげふ、恥らった仕草でリクエストされちゃーお兄ちゃん頑張るぜ。
何か弟と妹が出来た気分?
「ふふ、じゃあ、明日のお昼に一緒に食べましょうか?」
俺の言葉に二人は嬉しそうな顔をして笑った。
あぁん!あんな事が起きるなんて思ってなかったんだもん。
口は災いの元である。
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