嫉妬×憎悪=罪状 [ 16/16 ]
-SEID 神埼メイル-
何よ、あれは!!?
全然、私の思い通りになってないじゃない!!
途中までは私の思い通りになったのに!
ツナと骸が対決する前に強制的に意識を落とされた際に転校生の一人を見た。
今思えば、アイツはクロームだったのよ!
じゃあ、もう一人は?
そこまでは分からないけれど、私以外のイレギュラーがいたなんて!!
きっとクロームに成り代わった誰かの仕業に違いないわ!
この世界に来た時に気付いたトリップ特典は身体能力の向上だった。
手段なんて選んでいられない。
だって手遅れてしまったら私が世界に消されちゃうじゃない。
色々な夢小説を読んでいるのよ。
きっとクロームに成り代わった女に何かあると決まってるわ!
「ツナ君、京子ちゃん、その他、バイバイ!」
手を振って別の道へ歩いて行った。
もう一人の女は襲撃事件から一度も学校に来てなかったし、退場させられたのでしょうね。
私はクロームもどきの跡を着けた。
「あ、犬、千種いる??」
携帯で犬に連絡を入れているモドキ。
何よ!
あんなに馴れ馴れしく話てるんじゃないわよ!
色々と楽しそうに話し出すモドキ。
性格だって全然違うじゃない!
許せない!
アンタが私を消そうとしてるんだから私がアンタを先に消してやる!!
私はユックリと気配を消してモドキの背中を強く押した。
景気良く階段を転げ落ちて行く。
あはははは!
死んだ!
死んだ!
これで私の邪魔をする者はいない!
嫉妬に狂った少女の犯した罪状は殺人罪?
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