コレが現実

ハローハロー

現実逃避しても良いですか?

ダメですか?

そうですか…


はい、こんにちは。

3年間も一円の得にもならないのにサポートしてやった恩を仇で返す馬鹿共から罵りを受けている奈津子さんです。

「さちに仕事を押し付けてるなんてお前サイテーだぜ。」

クチャクチャとガムを噛みながら罵倒するなんて芸の一種かい、丸太…じゃない丸井?

「お前が仕事をしてない確立99%だ。態度を改める気はないのか?」

ついに壊れたのか、ストーカー。

「貴女が彼女を虐めるような愚劣な人間だったとは、残念です。」

何言ってんだ、似非紳士。

「奈津子先輩は悪くないの!!さちが、さちが悪いの!だから皆、田所先輩を責めないで!?」

胡散臭い演技で頑張るハイエナ後輩に私は内心スゲーと拍手した。

だって付け爪にバッチリメイクしてR陣の後ろから殺気駄々漏れな平部員達の射殺すど!

な視線をスルーする根性に脱帽する。

そこまでコイツ等と一緒にいたいのかい?

私なら勘弁して欲しいなー。

まぁ、一言も発してない魔王幸村と時代を間違えて生まれてきた戦国武将真田をチラ見した。

幸村は部の利を一番に考えてる腹黒い奴だし、真田は部の理を一番に考えている戦国武将だから充てにはならんだろう。

このまま馬鹿に踊らされる愚者に付き合う義理もないので私は

「幸村、真田、悪いけど本日付けで辞めさせて貰うよ。」

退部届けを幸村に手渡した。

退部届けを手渡された幸村は

「分かった。本日付けで田所奈津子を退部にする。」

全テニス部員に聞こえるように宣言する。

わぁ、悪趣味ぃ〜

後ろでギャーギャー何か言ってるけど私には関係ない部外者になったのさ。


そして数日後、私は父の仕事の都合で東京へ引っ越す事になった。

ま、所詮現実ってこんなもんだよね。

誰も別れを惜しんじゃくれないんだー。

人望なかったのか…

切ねぇー

とアニオタのスレで愚痴った。





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