とある少女の呟き


狼少年ならぬ狼少女になった姫宮かな。

あの後、他のR陣に私が虐めをした事を言触らし捲くったそうで、彼女は誰からも相手にされなかった。

そして悲劇の事件から彼女は転校という形で一週間も経たない内に学校を去った。

表向きは…

本当の理由は、彼女は姫宮かなという少女に成り代わっていた誰かだったらしい。

あくまで噂だけどね。

彼女の言動は常軌を逸しており今現在、都内の精神病棟に収監されているのだとか…

様々な憶測が飛ぶ中で私はやっと一息吐けた。

と思ったら運の尽き…

このクラスにまた転入生がやってきた。

今度は男装女子かよ…

「初めまして、俺は××。群れるの嫌いだから近寄らないでくれる。」

キャラ作り下手過ぎだな。

仁王と丸井をチラ見する転入生に私は恨むぞ神!

巻き込まれるのは私じゃないか!!

と念仏のように呪詛を呟く。

クラスメイト達も男装女子の自己紹介にドン引きした模様。

安心して、宣言通り誰も君には近づかないよ。

でもきっと丸井と仁王達は近づかれるんだろーね。

私はこれから先に起こるだろう未来を予想して超不味い昆布キャラメルを二人に恵んでやった。

ブーイングが来たけど。



今度こそ華麗に逃亡しちゃるからな!!







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