召喚獣と僕 | ナノ


▼ 17 兄弟を巻き込んで

召喚獣に求愛をされてしまってから、しばらく経った。僕は今日、ラームと意外な場所を訪れている。
街にある素朴なレストランで、看板は魚介のマークだ。

「わあ、すごいよ。ほんとにラームがここ予約したの?」
「そうだぞ。教会の人間に聞いたんだけどな。レニの好きな蟹料理を頼んだ。たくさん食べろ」

にこりと笑う茶髪の長身男性に手を引かれ、僕は店内に招かれた。なんだか信じられないけれど、嬉しくなる。獣の彼がこんなことをしてくれるとは。

きっと二人だけのお祝いパーティーなのかな。教会に正式に雇われたばかりだから。
わくわくしながら店員の人に個室に案内をされた。

しかし中には予想外の人物が二人いた。
大人数用の食卓には、跳ねっ毛黒髪のセラウェさんと、褐色白髪のロイザさんが横並びに座っていて、僕らに気付き振り向く。

「おー、来たか。俺ら先に着いちゃったよ」
「え、ええ! どうしたんですか二人とも、こんなとこで!」
「いやどうしたって、ラームに招待されたんだよ。お前すげえなぁ、獣のくせにこんな人間じみたことするなんて。しかもロイザも素直についてきてさ。いつの間に仲良くなったんだ?」

お洒落な装いのセラウェさんが笑い、ラームを見る。
まさかこのお二人も呼んでいたとは。計画的な召喚獣の行動に驚かされた。

「ロイザはもう俺の仲間だからな。セラウェもいれてやる」
「ああそうですか。それはどうも。まあいいから座れよ、今日はたくさん食おうぜ。ラームの奢りで! はは」

上機嫌なセラウェさんに促されるまま、僕は彼の向かいに腰を下ろした。茶狼の召喚獣は、同じく獣のロイザさんの前に座った。

「ラームの段取りすごいね。これって獣と主の会なのかな?」
「いや、違う。今日はセラウェに聞きたいことがあったんだ。そうだろう、ロイザ。あいつも呼んでくれたか?」
「ああ。任せておけ。俺に出来ないことはない」
「「えっ?」」

なぜか親密に話し始める獣達に、僕と先輩は口を開けた。
まだ誰か来るのだろうか。
ロイザさんは無表情な顔つきを愉しげに変えている。

とりあえず店員さんに飲み物を注文し、皆で料理を待った。

「つうか、俺に聞きたいことってなんだよ。わざわざ店で接待してくるとは、やばい事か?」
「やばい事じゃない。お前の交尾について聞きたいんだ。俺はレニを安心させたくてな」

真剣な顔で大きな上半身を前のめりにし、先輩にとんでもない事を言い出す召喚獣。僕は愕然として立ち上がった。

「なっ! 突然なに言ってるんだよラーム!! もうバカ! そんな事聞いていいわけないだろ!!」
「……えっ。…は? なんの話? 今なんて言ったお前」
「交尾だ。お前と番との交尾について聞きたい」

茶狼はあくまで真面目に繰り返す。セラウェさんは急速に顔を真っ赤にした。黙りこんでしまい、僕は焦って平謝りをする。

「すみません先輩! 彼は獣だから何も分かってないんです、空気が読めなくて…!」

この前の話のことだろうと、ラームの意図にはすぐに気がついたが、いくら職場の先輩とはいえ、そんな個人的なことを聞いていいわけがない。

でもセラウェさんって、恋人がいるんだな。
一瞬考えてしまった僕だったが、一向に退かないラームにではなく、先輩のわなわな震える視線はなぜか彼の使役獣に向かっていた。

「……てんめえロイザ……お前ぜってえ余計なこと言っただろうッ! ふざけんじゃねえぞこの野郎、主が恥を晒すのがそんなに面白いかッ」
「ほう? お前の番とやらはそんなに恥なのか。かわいそうに。あいつが泣くぞ」
「うるせー! そういう意味で言ったんじゃねぇ!」

憤る先輩と動じない獣の言い合いが始まってしまい、僕は一気に青くなった。全部ラームと僕のせいだ。どうしよう。

右往左往としていると、個室の扉が開かれる。
現れたのは店員さんではなく、背の高い金髪の男性で、僕らを見るなり目を丸くした。

「なんだ、騒がしいな。ーー兄貴、どうしたんだ? そんな怖い顔をして」

彼は甘い声を部屋に響かせ、中央の食卓に歩み寄ってきた。
僕と先輩は驚愕したが、獣達はまったく落ち着いている。

「お、おまっ、クレッド! なんでお前がここにいんだよ!」
「なんでって、そこの白虎に呼ばれたんだ。俺の兄貴に関わることだと言われれば、来ないわけにいかないだろう」

口をぱくぱくさせるセラウェさんの隣に腰を下ろし、彼は微笑みを見せた。
まさか聖騎士団の団長で、先輩の弟であるハイデルさんもいらっしゃるとは。
一体何が起こってるんだと緊張が高まった。

それにしても彼は本当に造形の整った美男子だ。気取っていないのにスタイルが良すぎて私服姿も完璧だし、降り注ぐまぶしさに圧倒されてしまう。

「レニ。大丈夫か? 獣同士で何かあったか。何であれ、君のせいじゃないから気にするなよ」

僕の動揺が伝わったのか、突然話しかけられた。なんて優しい人なんだと瞳がうるうるする。

「ありがとうございます、ハイデルさん…っ。でも僕のせいなんです! ラームがとんでもないことセラウェさんに聞いちゃうから!」
「え? なんだそれは」
「恋人との交尾がどうだとか、だめですよねそんな際どいこと!」
「あああぁぁああヤメロ、レニッッ」

つい出てしまった台詞を先輩に制止される。

赤い顔が止まらないセラウェさんと、反対に動揺が走るハイデルさん。僕は馬鹿だ、弟である彼の前で先輩にまた恥をかかせてしまった。

しかし動転した僕らに構わず、一転して冷たい声を出したのはハイデルさんだった。

「なぜ兄貴にそんなことを聞きたいんだ? お前」

彼の蒼い瞳が僕の召喚獣を射抜くように見つめる。突然の団長の殺気に、部屋の空気が変わった。
ラームも圧されそうになっている。しかし僕の手を机の上で握り、負けたくない顔つきで見返した。

「……うっ。そう嫌な気迫を出すな。俺はただ、参考にしたかっただけだ。俺はレニと番になりたい。でも、レニは不安で……」

自信のない声が聞こえ、胸がきゅっとなる。
当然のごとく兄弟の視線が向かうけれど、何も言えない。

ラームの気持ちを真っ向から拒否できないし、かといってどうすればいいのかも今は分からなかった。それに先輩たちも巻き込んでしまうとは。

「あの、すみませんっ。ラームに悪気はないんです。彼はただ問題を解決しようと頑張ろうとして…」

僕は覚悟を決めて、ハイデルさんに魔力供給のことを説明した。
彼は驚いていたが、団長という経験の深さからか、わりとすぐに状況を理解してくれた。

「……そうか。二人の関係は分かったが。兄貴。こいつ気づいているみたいだ。俺達のことに」
「……そうだな。それはわかってるんだけどな……くそっ、獣の嗅覚が憎いぜ…」

目の前で兄弟がひそひそと話し始める。
不思議に思い、思わず首を突っ込んでしまった。

「あの、お二人がどうかしたんですか?」

尋ねるが、彼らはぎくりとした顔つきで言葉に詰まっている。
するとラームが僕の袖を引っ張り、顔を近づけてきた。

「こいつらは番だ、レニ。同じ匂いがすると言っただろう?」
「え、ええー!!」

衝撃的な事実に一瞬、時が止まってしまった。
番って……目の前の二人が?

「すまねえ、レニ。こんなこと知っても、引くだけだよな。悪い……でも事実なんだ。俺とこいつは……」

すごく心苦しそうな彼の告白に、段々僕も現実味を感じてきていた。
それに隣のハイデルさんが後押しをする。

「そうなんだ。まさかまだ若い君に、明かさなければならなくなるとは思わなかったが……。事実を言おう。俺は兄貴を愛しているんだ。実の弟なのにーー。不快にさせたらすまない。けれど兄貴のことは、どうか悪い目で見ないであげてほしい、全て俺の責任で……」

つらつらと語り出す男性を見ていたら、なぜか僕のほうが熱で汗ばんできてしまった。
本当にこの二人、ラームの言う通り恋人同士なのか。

しかし合点がいく。弟のハイデルさんの信奉の顔つき、先輩に対する深すぎるほどの愛情。
僕は今までの事が腑に落ちてきたが、正直、何も反感など湧かなかった。

「どうして僕に謝るんですか、大丈夫ですから! え、えっと、僕は、全然いいと思います! すごくびっくりはしましたけど、お二人は素敵なカップルですよ、見た目もぴったりだし、なんか見ててドキドキしちゃうし、すごく優しいお二人だし! 何が悪いんですか、まだ知り合ってそんなに時間は経ってませんけど、僕はお二人のこと好きです! それは変わりません!」

立ち上がって必死に伝えた。しょんぼりした空気の先輩たちに、どうにか元気を出してほしかった。

「素敵な……カップル…? そうか……分かってくれるか、レニ!」
「お、おいっ、落ち着けクレッドっ」

だが予想に反して、団長のハイデルさんは僕のほうに身を乗り出し、興奮し始める。
それをセラウェさんが焦って止めようとする。

「確かに俺達は、いや俺は愛する兄を独占するという禁忌を犯しているが、素晴らしいカップルであるということに間違いはない。それだけは自信をもって言える。とくに兄貴は本当に可愛くて、何事においても素晴らしい人なんだ。だから俺がこれほどのめり込んでも仕方がないというかーー」
「何言ってんだお前、恥ずかしいからやめろ! レニは俺の唯一まともな後輩なんだぞ!」

二人の隙のないやり取りを見て、僕は口を開けたまま呆けてしまった。
金髪美男子のハイデルさんてば、人目も気にせず自身の兄のことを語り出している。

あの頑丈な鎧をまとい、誰も寄せつけない清廉潔白なオーラからは、想像できないブラコンの姿だ。

「わ、わぁ。びっくりしました。ハイデルさんって、本当にセラウェさん大好きなんですね」
「ああ、そうなんだ。もうバレてしまったからには仕方ない。……というわけで、俺達が恋人同士だということを知ったから、君の召喚獣も目をつけたんだろうな」

ひとまず落ち着いた団長は、腕を組み冷静にそう発した。
ラームは大人しく頷く。そうだったんだな。この兄弟も男同士だから、僕の召喚獣も似た境遇だと思ったんだ。

「はあ……ラーム。でも失礼だよ。いきなりこんなの。僕らとは境遇が全然違うでしょう。二人は恋愛関係なんだよ」
「そうだが……俺達と何が違う? 俺もレニも、好き同士だろう?」

またか弱い鳴き声が聞こえてきそうな顔つきで、彼の蜂蜜色の瞳に見つめられる。
僕は困ってしまった。部屋の空気もなんだか同じだ。

「そうだけどさ……。好きだったらすぐ交尾できるってわけじゃないんだよ。……ですよね皆さん」
「お、おう。その通りだレニ」

やや同情的な眼差しで僕に同調してくれる先輩だったが、二人とも獣になんて説明すればいいのか分からない感じだった。

そこで絶妙なタイミングで、僕らの個室に料理が届いた。召喚獣が予約してくれていた豪華な蟹料理だ。
無表情で見守ってくれていたロイザさんが、久しぶりに口を開く。

「さあお前達。本題は人間が飯を食らってからにしたらどうだ? 俺とラームの食事は皆が終わるまで待っていてやろう」
「……お前なぁっ、高見の見物してんじゃねーぞっ、俺とクレッド結構窮地なんだぞ分かってんのか!」

とりあえず先輩をなだめ、皆で食べ始める。
新鮮な蒸し蟹はとても美味しかった。でも、頭の中は考えがぐるぐるしている。
そんな中、責任感の強いハイデルさんは兄弟の馴れ初めを語ってくれた。セラウェさんは「食事にふさわしくない話すんなっ」とまた怒っていたが、僕はかなり話に引き込まれた。

「ええーっ。そんな紆余曲折があったんですか。でもよかったなぁ、二人が結ばれて…。だって今のお二人すごく仲良しに見えるし。……ところであのう、この話他の皆は知ってるんですか?」
「おう。実はな、俺の弟子だったり、エブラルとかお前の伯父さんも知ってるぞ。言いたくはなかったがな、しょうがなく。なぁクレッド」
「そうだ。これもまた長い話で……。しかし些か刺激の強い話だからな。レニ、本来俺達は、君のように若い少年に言うつもりはなかったんだよ、許してくれ」

ハイデルさんと先輩が頷き合う。僕は頭を振った。

「いえっ、本当に大丈夫ですから。ラームのせいですけど、僕は教えてもらって嬉しいです。全然気にせずラブラブになっちゃってください!」
「そうか? じゃあ遠慮なく。はい兄貴、あーん」
「お前マジで嬉しそうにしてんじゃねえッ、これ以上団長のイメージ崩れていいのかッ」
「別にいいよ。俺は皆に兄貴を自慢したい」

微笑む弟にセラウェさんは恥ずかしがっていたが、二人の光景はなんとなく微笑ましかった。
それに正直いうと、どんどん肩の力も抜けてきて、勇気が湧いてくる。

「あはは。なんだか僕、安心してきました。兄弟でこんな事になっていいなら、僕と茶狼のラームだって、そんなにおかしいことじゃないよなぁ」
「……! そうだぞ、レニ。全然おかしくないぞ。俺達もラブラブになれるか?」
「えっ」

隣から、大柄な体を正面に向けてきたラームに釘付けになる。
この召喚獣は、僕とそういう関係になりたかったのか。
体を求めてくるのは食事のためだと思っていたけど、考えが揺らいでくる。

僕はちらりと白虎のロイザさんを見た。
仲良さそうな兄弟の横で、いつもと変わらず余裕の態度で腰を落ち着けている。

「ふっ。どうしたレニ。また俺に助けてほしいのか」
「ええっとぅ……」

言い淀んでいると、彼はなぜか立ち上がり、僕らの側に近づいてきた。
僕の隣にどさりと腰を下ろし、腕組みをして兄弟を見やる。

「……あ? おいロイザ。どうしてお前そこに移動した。お前は俺の使役獣のはずだが」
「ああ。だが俺は今こいつらの仲間なんでな。……ラーム、俺が助言してやったことを試してみろ」
「わかった。クレッド、お前に教えてほしいことがある」

ラームはさっきと同じように、今度は先輩の弟さんの目をじっと見た。
セラウェさんは「なんなんだ、てめえ何企んでる!」と吠えていたが、ハイデルさんは意外にも聞く耳を持ってくれていた。

「なんだ? そこの白虎と同じように俺と戯れたいと言うなら容赦はしないぞ」
「違う。俺は本気だ。男同士の交尾の仕方を教えてほしい。……いや、本能的には分かっているが、レニは小さい。セラウェよりも。だから気をつけたい」

彼の鬼気迫る願いに、僕は倒れそうになった。
先輩も同じく白目を剥いている。反対にロイザさんは大声で笑い声をあげていた。

もうやだ。なんなの?
よりによってハイデルさんにそんな破廉恥なこと聞くなんて。

僕は真っ赤に怒って茶狼を止めようとしたが、なんとハイデルさんは即拒否しなかった。

「あのな。レニのためならお前に教えてやってもいいが、……まあ俺が言える資格はないんだが、体の交わりというのは本来気持ちが先にくることだ。だから今から言う方法はレニがいいと言ってからのことだぞ。分かったか」
「わかった。約束する。だから頼む」
「本当に分かってるのか。…心配だな。じゃあ耳を貸せ。……白虎、お前はレニの耳を塞いでやれ」
「ああ、任せろ」

彼がロイザさんに命じると、僕は隣に座った長身男性に後ろにぴたりとつかれしまい、その大きな手のひらで耳を塞がれた。
ハイデルさんは話を始めながら、固まっているセラウェさんの耳を同じように覆う。

耳が熱いのだが、ラームはロイザさんの行動を許し、話を真剣に聞いている。
ちょっと。二人は一体何を喋っているんだ。
まさか本当に交尾の仕方? ハイデルさんてば、頭大丈夫か。

「〜〜っ、まだですかロイザさんっ、団長さんは一体何ラームに教えてるんですかっ」
「お前はまだ聞かないほうがいい。それとも予習しておきたいか?」

にやりと不埒な笑みを見せる白虎の彼に唖然とする。
この大人の人達は、皆して僕をからかってるんじゃ。

交尾なんて、本当にラームとするの? 出来るのか、そんなこと。

混乱するけれど、仲間の皆さんがもしもの時のために力になろうとしてくれてることは、わかっている。だからこそ、僕もきちんと考えなければならない。

だってラームは、何もしないと半年ぐらいで消えちゃうんだ。
今は結構大人っぽい魔力供給をしているから、空腹もマシになってるはずだけれど。

「ーーそういうことか。大体わかった、クレッド。教えてくれて助かった」
「いいさ。だが決して無理強いはするなよ。大事なのは相手への気持ちだ。心をこめて交わりをすればきっとその人にも伝わーー」
「ああー! いつまで喋ってんだお前らは! もういいだろう、こいつらこれでも未成年なんだぞ、俺ら捕まるぞマジでッ」
「確かにそうだな。俺は団長なのに何をやっているんだ。……だがこんな境遇を知ってしまえば放っておけないだろう? 兄貴もそうだと思うが、レニが心配だ。ラームもな」
「うっ。それはそうだぜもちろん。でもなぁ、色々と酷だろが。……おいロイザ、ちゃんと答えろ。マジでこいつ、そんな切羽詰まってんのか? 食事的に」
「ああ。俺は嘘はつかん。二人のためを思って力になってやっているんだ。ラームがレニからの食事しか受け付けないというなら、他に方法がない。交尾ぐらいなんだ。お前もそうだと思わないか? セラウェ」
「……くっ、こんのぉっ……」

中々口が達者な獣に、先輩は言い負かされていた。
獣からしてみたら、個体同士の営みはそれほど特別でもない、自然なことなのだろうけど。

「レニ。そう不安がるな。俺は今日勉強をしただけだ。来るべき時のために。だから俺のことを、怖がってほしくない。俺は俺のままだぞ、お前の茶狼だ」
「うん……そうだよね、ラーム。僕は別に怖かったり、不安になったりしてないよ。ただ迷ってるだけで……」
「え……!? 迷ってるのか? レニ。そうなのか? じゃあ俺は、ちょびっとはチャンスがあるか?」
「そっそれは……」

墓穴を掘ってしまった僕に、皆の視線が突き刺さる。
どうしてラームのやつ、こんなに一生懸命なんだろう。
もう僕には、ただの食事以上の感情を、彼からひしひしと感じ始めていた。



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