お兄ちゃんシリーズ | ナノ


▼ ずっとずっと僕のお兄ちゃん【完】

お兄ちゃんの一年五ヶ月に渡る兵役の間に、僕達が会えたのは、年末や休暇も含めて三回だった。
別れるたびに悲しみに暮れていた僕達だったけれど、今日からはもう違う。やっとやっと、兄が家に帰ってきたのだ。

「ただいまぁ!! ルカっ!!」
「おかえりお兄ちゃんっ!」

夜に自宅の玄関口に現れた、軍服姿の屈強な男。帽子を脱いで短い金髪を見せ、笑顔が爆発する。
広げられた腕に飛び込んだ僕は、喜びと感動に包まれた。

「また背伸びたな、ルカ……あぁあもう、可愛い! もう俺どこにも行かないからな、いつも一緒だぞ!」
「うんっ、嬉しいお兄ちゃん!」

さらに体つきが頑強になった兄にひょいっと持ち上げられ、子供のようにくるくる抱っこされてしまう。
しかしそんな僕らの再会を見ている大人がいた。赤ワイン片手にほろ酔い気分のお母さんだ。

「母ちゃんただいま。ちょっ、乾杯は普通息子帰ってからじゃねえの?」
「ごめんね、飲まなきゃやってらんなくてさ。ほら」

肘で母が指し示した方向に、兄の「げっ!」という声が飛ぶ。ご馳走が並べられた食卓から現れたのは、兄にそっくりな僕の父だった。所在がなさそうに、苦笑いして頭を掻いている。

「ああ″? なんで父さんがいんのっ? 誰だよ呼んだやつ!」
「僕だよ。家族皆でお祝いしたかったの、お兄ちゃんのお帰りパーティー。いいでしょう?」

僕は父の腕に寄り添ってそっと引き、兄の近くに行った。
この二年間、父とはメールのやり取りの他に、たまに一緒にお出掛けもした。兄の様子を気にしていたこともあり、僕は母や兄の気持ちを考えて迷ったりもしたけど、めったにない機会だと奮起して、父の招待を提案したのだった。

兵士さながらの目つきで唸り出しそうな兄だったけど、僕のことを見て、やがてため息を吐いた。

「じゃあしょうがないか。でもルカはこっちな」

お兄ちゃんは僕を父から取ってしまうように、肩を抱いて自分の横に招いた。
なんとなく感づいてはいたけれど、なぜかお父さんをライバル視しているみたい。

母もずっと目が据わっていて緊張感を漂わせ、「まあいいけど一時間で帰れよ」と凄んでいた。父は「え…もうちょっとよくない?」と控えめに頼んでいた。

僕は家族四人が初めてそろって、本当はとても嬉しかった。
三人でも幸せだけど、たまにはこうして皆で集まるのもいいなって思ったのだ。

「あっ、ねえねえ。お母さんのご馳走の他に、僕も作ってみたんだよ。お父さんと一緒に、ねっ」
「ん? ああ、そうだな。ルカハンバーグ作るの上手だったなぁ」
「え! ルカの初の手料理……くっ……確かにすげえうまそう……っ。あ、そうだ。俺先に荷物置いて、着替えてこないとな。ルカも来て」

大きなバッグを両手に持った兄の、小さな荷物を抱えた僕は、運ぶ手伝いをしに二階へ行った。
下からは大人二人の話し声が聞こえてきて、ちょっと大丈夫かなって思ったりもしたけど、兄と二人きりになれるチャンスには心が踊った。

一緒に入るのが懐かしいお兄ちゃんの部屋は、すっきり片付けられている。 

扉を閉めて大きな体が僕に向き直り、真面目な表情で見下ろされた。
そして勢いよく両腕に抱きすくめられ、すぐに唇を奪われる。

「んんぅっ」

久しぶりのキスにとろけてしまいそうになりながら、ゆっくりと口を離された。

「お兄ちゃん、おかえりなさい。もうずっとそばにいてね」
「うん。ルカからもう離れないからな、俺……!」

全身が兄の熱に包まれていく中、二人でラブラブなキスを繰り返す。
下には母も父もいるのに、こんなこと、普通はしちゃいけないって分かってる。そういう思いは僕も成長するにつれ、昔よりはっきりしてきたことだった。

でももっと確かなことは、僕はお兄ちゃんが大好きで、一人ではいられないってこと。
だからもう、頭で考えたって、どうしようもないのだ。

兄はベッドの上に僕を座らせ、抱きかかえて頬を撫でたり、口を触れさせたりした。

「お兄ちゃん、そろそろ下に行かないと…」
「……ん。もうちょっとだけね」
「んあぁ、夜まで、我慢してぇ」

僕も本当はずっとくっついていたい。
思いながら、兄の肩にぽとっと頭を乗せて、つかの間の時間を噛み締めていた。
でも僕は、ふと気になることがあった。

「今ね、僕本当に嬉しいの。でも、僕が19才になった時のことも考えちゃった。そのときもまた、離ればなれになっちゃうんだね。やだなぁ……」
「……えっ? ちょ、ちょっと待って。なんのこと?」

驚愕の顔つきで僕を見下ろすお兄ちゃん。
あれ、もしかして忘れてたのかなぁ。

「だって僕もいつか軍隊に行くんだし。今と反対になっちゃうね」
「いやいやいや。恐ろしいこと言わないで、ルカ。俺一年半もルカなしで無理だよ!」

将来を想像してしまったのか、目をうるうるさせて抱きついてくる。
その後も違う道もあるよとかルカにあんな訓練出来るのかなとか心配してきたけど、僕の意思は変わらない。なぜなら僕も、兄にふさわしい男になりたいからだ。

「ルカぁ……どうすんの俺一人で……お兄ちゃん寂しくて干からびるって……」
「ええっ。僕も我慢したんだから、頑張れるでしょう。ねっ?」
「……おう、頑張るけど……やべえ絶対今より辛え……」

涙声の兄の腕にくっつき、その時の二人をふわふわと想像する。
僕達って、大きくなったらどうなるのかな。今みたいに同じお家で、一緒に過ごせるのかな。

でも、約束したもんね。きっと大人になってもずっと一緒だよね、お兄ちゃん。



◇◇◇



そうして僕達兄弟の、秘密の日常がまた始まった。
僕は今年14才になる中等科二年生で、兄は秋から大学に入学する20才の若者だ。高校卒業時の成績によってすでに合格が決定しており、試験もないらしく、地元の大学に通うことになっている。

学費や生活費のためにアルバイトをしている兄だったけれど、この日は休日でぐっすり寝坊していた。

「お兄ちゃん、お兄ちゃん。起きてよ」
「……なに、ルカ……っあ、ケツ気持ちいい……」

昔みたいに腰の上に乗って起こそうとしたら、うつぶせの兄が後ろ手で僕のお尻を揉んできた。
もう意味を知ってる僕は思わず「んあっ」と声が出ちゃう。

反動でシーツに落ちた所を、むくっと起きた兄が上から被さってくる。両腕に囲われて、お腹とお腹が密着したときに、僕は兄の服を掴んで見つめた。 

「あっ、お兄ちゃんのおっきしちゃってる。硬くなってるよ」
「そうだよ。ルカが朝から可愛いからなー。じゃあ治してくれる?」

首に顔をうずめて擦りつけられ、合わさった腰まですりすりしてきた。もう、僕のまで影響を受けて立ってしまう。
お願いしてきたくせに、お兄ちゃんは勝手に自分で動き始めた。

ズボン越しに固いものが擦れ合うのを感じていたけど、我慢できなくなったのか、自分のと僕の下着をずり下ろし、下半身を出しておちんちん同士を直に触れあわせた。

「やっ、あ、あぁっ、おにいちゃんっ」
「あぁー……ルカ、可愛いっ、……くっ……あぁぁッ」

やがて二人の白い液が溢れだし、肌の間がびっちょり濡れていく。
はぁはぁ言って兄は僕の上に倒れこんだままでいた。

「……お兄ちゃん、気持ちいいよぉ……」
「うん……最高。ルカ……」

たくさんキスをされ、幸せを満喫する。ほんとは起こしに来たはずだったのに、僕達の場合、こんな風に一日が始まることもある。

でも実は朝から、密かにドキドキしていることがあった。
今日から僕達はしばらく家に二人きりなのだ。兄も帰ってきたし僕も成長して手がかからなくなってきたからか、母が仲良しの女友達三人と一週間旅行に行くと言い、突然留守を任された。

いつもお仕事を頑張ってくれているお母さんに、楽しんできてね、と笑顔で送り出したのはいいんだけれど。

ちょっといけない僕は、どうしても兄弟二人になったことに期待してしまっていた。

「あの、お兄ちゃん。今日から二人きりだね。もうすぐする……?」

わざと甘えた声を出し、腕に巻きついて見上げた。
すると兄は意図することを察知したのか、かぁーっと顔を真っ赤にしていく。

「……ルカ。あのな、言っとくけどな。俺本当にお前とそういうことになっちゃったら、もう止められないからな。お兄ちゃんやめてえって言ってももう遅いんだからな。ほんとに分かってるか?」

真剣な兄の確認ももう何度目になるのだろう。
でも意志の固い僕はその都度めげずに頷く。そして大きな体に抱きつく。

「うんっ。だって僕もう、お兄ちゃんの指で何回もイケるようになっちゃったし、指だって二本はすんなり入るようになったよ。お尻すっごく気持ちいいから、おちんちんが入ること考えたらそっちのほうがちょっと心配になるけど、でも僕また頑張ってーー」
「分かった、分かったからルカ。早くも俺のちんちん攻撃しないで……」

股間を隠し前屈みになる兄が、微かに聞こえる声を出す。

「……おしっ。分かった。じゃあ一緒に頑張ろうな」
「ほんとっ? やったあ、お兄ちゃん大好き!」
「うっ。俺も大好き、可愛すぎなお前のこと」

分厚い胸に抱き寄せられ、すっぽり包まれた背中をぽんぽんされた。




そして夜が来た。
なんだか学校の試験よりも緊張する。だって、好きな人と二人で挑戦することだからだ。
少し暗くした兄の寝室に、僕らはいた。ベッドに寝そべった僕はまた赤ちゃんの格好で、折り曲げた膝の裏をそっと兄に持たれている。

お尻はもうとろとろで、兄の手によって何度かイカされてしまった後だった。

「ほんとにいい? ルカ……挿れてみるよ」
「うん……いれてぇ、お兄ちゃん……」

兄がおちんちんの先端のところ、かさが大きい亀頭の部分をぴたっと僕のお尻にあてがう。
手で握ったまま先っぽをぐっと押し入れてきた。

「ん、あぁあ」

僕は思わず声を出して、すぐに大きすぎな異物に体を固くした。でも上気して色々と苦しそうな兄に優しく頬を撫でられて、「力入れちゃだめだよ」とアドバイスされる。

息を吐いて吸って、でもしっかりお兄ちゃんの腕に掴まった。
実際に少しずつ中に入ってくるおちんちんが優しいと感じながらも、そのサイズに僕はびっくりする。

「……あぁ、やべえ俺いま、ルカの中に、入ってるッ……」

恍惚とした顔で色づく兄の吐息。僕も汗がじわりと溜まって、やっと半分ぐらい入ったと教えてもらう。
といっても兄はずっと僕の上で、同じ体勢で動かないでいてくれる。

軍を出てからも鍛えられた肉体を保っている兄は、体勢よりもおちんちんがきついと言った。

「あ、あ、お兄ちゃん」
「……ん、大丈夫か? まだ動かないからな、心配ないぞ、ルカ」

本当は動きたいのだろうか、時々びくっびくっと脈打っているのが不思議だ。
最初ははっきり言うと違和感が大きすぎて、やっぱりこんなの無理かもって僕は半ベソをかいていた。

でも、お兄ちゃんは10分以上も僕の中にいてくれた。
時々「平気か?」とか「もうすぐ良くなるかもしれないよ」って優しく声をかけてくれて。

そのうち僕は兄のその優しい気遣いと愛情に、きゅんきゅんしてきた。ときめきが熱になって全身に伝わり、しばらくして異変が起きる。

「やっぱ最初は、全部入らないかもしれないな。明日また、一緒にしてみようか、ルカ」

そう言って兄が前屈みになり、僕の頬にキスをしようとした時だった。
おちんちんも一緒にズブッと中に入ってきて、僕は「んあぁッ」と悲鳴をあげる。

「わ、悪いっ…………えっ、ルカ…?」
「おにい、ちゃん……んぁ、あ、動いちゃ、だめえ……っ」 

中が急速にじんじんし始める。兄の太くて長いものが、僕の中でわずかに動くたびに、その刺激がダイレクトに伝わり、腰が言うことを聞かない。

「あっ、あっ、やぁ、だめっ、んあっ」
「……る、ルカ、……気持ち、いいの……?」
「うんっ、気持ちいいっ」
「ほんとに? じゃあ、もうちょっと、動くぞ…?」

腰を奥にぐぐっと押し入れ、硬いものがさらに僕の中をいっぱいにする。
それを限界まで引いて、再び入り込んでくる。
ゆっくり繰り返されるうちに、僕は視点があちこちに動き、めくるめく快感に翻弄されていた。

「あっあっ、はあっ、んあっ」
「ルカ、すげえ、中とろとろだよ、俺の、慣れてきたみたい」
「だって、お兄ちゃ、もう、気持ちよくなって、きちゃったのぉ」
「いいよ、もっと感じて、お兄ちゃんのちんぽで良くなって、ルカっ」

兄の腰つきがぐんぐん僕を攻め立てる。次第にスピードが早くなり、ぱんっぱんって軽く肌と肌が打ち合う音がした。
ある場所をおちんちんの先っぽが何度も突いてくることによって、じわりと広がる気持ちよさが断続的な刺激へと変わっていく。

「や、だめ、そこ、良いよぉっ!」
「ここ好きだよな、ルカの一番気持ちいいとこ、ちんちんでも良くしてあげるからなっ」

兄が余裕の口ぶりで突いてきて、僕は初めてだというのに、今までで一番大きな快楽に陥りそうになっていた。
ずうっとそこばかりを打ち付けられ、熱に浮かれて焦点が合わなくなってくる。

「あ、ぃ、あ、あ、イクイク、イクぅ」

きゅううっと締め付けた先に、びくびくって腰が上下に跳ねた。合わせて僕のおちんちんも揺れる。
兄はびっくりした顔をして、また咄嗟にうずくまる。
僕を抱き締め、顔をうつむかせた。はあはあ言っている。

「……ルカ、すげえ、中ヒクついてた。俺のでイッちゃったな、可愛い」

笑顔でキスをされる。でもその次の瞬間、信じられない行動に出たのだ。
「待って、あれつけねえと」と言って兄が僕の中から出ていきそうになる。  

「えっ…? どこ行くのお兄ちゃん、やだあ」

まだ全然離れたくない僕は、力の抜けた手で兄の腕を掴む。

「でも、ルカ。ちゃんとゴムつけないとな。俺今すげえギリギリだったから」

はにかむ兄に僕は衝撃を受ける。兄が意図してることはコンドームのことだと僕は知っている。でも、なんで僕達にそんなの必要なの?

「やだよ、いらないもん。僕お兄ちゃんとこのまましたいの」
「……えっ!! 何言ってるのルカ、い、意味分かってないでしょそれ」
「分かってるよ。でも、お兄ちゃんのが欲しいな。だからお願い、いいでしょう?」

最大に甘えた声を出して誘惑をしてみた。わがままだけれど、何かが僕達の肌と肌を隔てるのが嫌だった。

「……負けるな、俺、負けるな、マジで……」

久しぶりに呪文を唱えるお兄ちゃん。
でもどこかへ行こうとしていた足は止まり、僕の体を上から包み込んだまま。
僕は両足を兄の腰に絡ませた。しっかり巻きつけて離れないようにする。
すると兄の下半身はびくりと反応した。

「ルカ……っ」

見つめあって僕が開こうとした口を、お兄ちゃんに塞がれた。
背中に腕を回されて完全に抱き込まれる。これ以上ないぐらいに二つの体が密着して、おちんちんもまた奥へ奥へ侵入してきた。

「あっあんっんああっ」
「ルカ、ルカぁっ、すまん、もう止まんねえっ」

ここからお兄ちゃんが本気を出してしまう。
腰をズプズプ速めていきためらいなく奥を突いてくる。ぱちゅんっ、ぱちゅんっと音を響かせて中をおちんちんでかき混ぜる。

「や、あ、あ、だめ、速いよ、おにいちゃん、おにいちゃんっ」
「だって、腰、とまんね、ルカのあったかくて、すげえキツくて良い……ッ」

僕の気持ちいいとこをすっかり知っている兄に、同じところばっかりを突かれて狂いそうになる。じわぁってして、もう頭が真っ白になってしまう。

僕のおちんちんも一回いってしまったのに、兄の腹筋に押しつけられて何度も痙攣しちゃっていた。

「もうイク、イクぅお兄ちゃんっ、おちんちん気持ちいいのぉっ」
「ああ、ルカ、俺もイキそう、出してい? ルカのぬるぬる気持ちイイ中でイッてもいいっ?」
「うんっ、イッて、出してお兄ちゃん、いっぱい出してぇっ

足をめいっぱい巻きつけると兄がぎゅううっと上から力強く抱いてくる。

「……くっ、あ、ああ、……出るっ、中で出すぞルカぁっ!!」

僕が達してる間も突きまくっていた兄のおちんちんは、やがて中でも感じるほどビクンビクンしなり、大きく動いてイッてしまった。

その瞬間、ばちゅぅうって液体が中で広がるのを感じた。確かに兄のミルクが注ぎ込まれて、僕は足の爪先までピクピクさせ、視界が無くなりそうになった。

しかし頬をそっと掴まれて兄の舌が僕の口の中にねじ込まれる。夢中でキスをされて長い射精が全て終わるまで、僕は口も下半身も上半身も全部兄のものになっていた。

「ん、んうう……ん」
「ルカ……ああ、……俺の、ものぉ……」

甘くて力強い口づけは永遠に続くみたいだった。
全身に広がる幸せな気持ち。やっとお兄ちゃんのものになれたという実感がわく。

僕を腕に抱いたまま息をついていた兄が、顔を上げた。
余韻に浸り熱の中でぼうっとしている僕に、優しいキスをする。

「なあ、愛してるよ、俺の可愛いルカ」

愛おしそうに目を細めて、頬を指でなぞってくる。
僕は天にものぼる喜びを与えられ、涙ぐんでしまう。

「僕もだよ、お兄ちゃんのこと一番愛してるっ」

感極まり告白すると、まぶしい笑顔が降ってきた。僕の胸は高鳴り、心臓の音まできっとお兄ちゃんに聞こえてしまうと思った。

「俺も、ルカが一番。一生な。……ああ、マジで愛しくてたまんねえ……っ!」

溢れんばかりの抱擁と約束は、よりいっそう僕のことを包み込んでくれる。
こうして僕達はようやく身も心も、ほどけることのない二人の愛情によって結ばれたのだった。





「もう。僕、初めてなのに。いっぱい出しすぎだよ。お兄ちゃんのばかぁ」
「ごっ、ごめんごめん。だってルカすっごい気持ちいいし、可愛いし。ちんぽカラカラになっちゃうでしょ?」

言い訳しながら、胸にうずまった僕の頭を撫でてくる。
ちょっと動くと兄の出した精液が溢れてきて、また中も疼いてしまうから困りものだ。

「じゃあルカ、お風呂入んないとな。俺がちゃんと洗ってあげるから大丈夫だよ」
「うん。お願いね。お兄ちゃん」

そう言って優しく抱っこされて、仲良くシャワータイムは良かったんだけれど。
「全部掻き出さなきゃダメだからな、じっとしててね」ってお尻をまたお兄ちゃんの手に任せているうちに、すごくエッチなことになってしまった。

「やあっ、んああっ、もうしちゃだめなのっ、またイッちゃうよぉ、僕っ」
「ルカ、……ルカぁっ……ああっ、好きだ好きだ好きだぁ!!」

狼に戻った兄に背中からくっつかれて、また何回も気持ちよくされる。

その日は全身に愛を受けて、僕はへろへろになってしまった。兄の体力は僕の想像以上で、依然としてムキムキの体はまったく疲れを見せずに、何度も抱かれ、熱烈なキスの嵐に見舞われた。






そして新しい日が訪れる。
長い長い夜が終わり、兄の腕の中で僕は眠っていた。
体温の高い大きな体は、これからもこうして僕のことを暖め続けてくれるだろう。

そのとき僕は、小さい頃から一緒だったお兄ちゃんの夢を見ていた。
手を繋いで、どこに行くにも寄り添う二人。
包みこむ手がどんどん大きくなっても、それはこれからもずーっと僕のもの。

「……大好き、だよ。ずっとずっと僕のお兄ちゃん……」

むにゃむにゃしながら言葉がこぼれていく。
すると掴まっていた体が少しだけ動き、ほっぺたに柔らかいキスが落とされた。

「……あぁ、なんで寝言までそんな可愛いの、お前。……俺眠れなくなっちゃうでしょ……ていうか、もう一回聞きたいな、ルカ」

耳元に囁かれる文句がくすぐったい。
じゃあ、起きたらまた伝えてあげるね。夢でも告げてしまうほど、僕の大切なお兄ちゃんへの、心からの気持ちだもん。



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