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「アジア支部に?」
「えぇ、朝からね。まだ眠そうにしていたけれど、もうお昼だから検査は終わっているんじゃないかしら」

告白した後ゆっくり二人で過ごすこともままならず、舞い込んで来た任務に二日もかかった。漸く終えて早足で新藤が隠れている部屋まで行けば蛻の殻で。丁度そこに居合わせた婦長に彼女の所在を訊いてみればアジア支部、との答え。

「いつも発作から回復したら検査をしているの。バク支部長があの子のデータを扱っていてね、今は方舟があるから直接診ようということになったらしいわ」

此処への用は済んだでしょ、と言いながら俺を部屋から追い出した。

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