05


「新藤」
『神田か。手合わせなら少し待て。部屋に資料を置いてからな』
「あぁ」

自室に戻る最中に声をかけてきたのは、漆黒を纏う神田だった。
基本的に彼が声をかけてくるのは手合わせか任務の時だけ。時折食事などで一緒に街に行ったりもするが、それ以外は彼女が話しかけない限り滅多に声を発さないのだ。これでも昔よりは口数が増えた方なのだからある意味恐ろしい。一体この男は単独任務先でどのように過ごすのだろう。

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