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「月精ちゃんの事好きですか!?」
「「「ぶっ!?」」」

食事をしていた科学班や探索部隊などは一斉に食べ物を噴き出した。
咳き込む者や驚愕の目を二人に向ける者、皆それぞれ。
人のことをカミングアウトしてしまったミランダは団員達が信じたくない事実を次々と機関銃のごとく乱射する。

「月精ちゃんのこと好きでキスしたのよね!?彼女も神田君のことを気にしてるみたいだからっ彼女にお返事してあげて!」

既に意識不明の者が床に転がっている。
月精本人は全く気付いていないが、人気はあるのだ。
密かに狙っていた者達にとっては“キス”という単語、ましてや“神田と”という修飾語はどんな兵器よりも威力が絶大であった。

一方ミランダはというと親友のことを思って叫んでいるが…、様々な憶測が流れるには十分過ぎる。

「彼女にも場所とか伝え、ンんっ!?」

神田は未だ叫ぶミランダの口を抑えこみ、猛ダッシュで連れ去った。

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