「お前らあああああ!!文化祭やるぞおおおおおああああ!!」
「「「ナー!!!!」」」


九月も残り半月をきり、十月にあるイベントといえば…文化祭だ。


「鶴ちゃん文化祭とは何か知ってる?」
「学校行事」
「ちげぇよあちこちでリア充が生まれる非リアプギャアの祭りだよ」
「つまり何がいいたいの」
「雫ちゃんとリア充がしたい」
「うん、無理!」
「畜生!!」


恋愛は劇的である。が、そんなメルヘンな事は少女漫画だけの出来事だ。
俺の思い人(天使)にはそんな劇的な変化を求める事は不可能だ。


「門田さーん、何かやりたい事ある?」
「あ、私なんでもいいよ、文化祭楽しみだね」
「そうだねー!!」


フォォオオオオ!!可愛いいいいい!!なんであんなに可愛いんだよおおおお!!うああああああ!!可愛いいいい!!


「もしもーし!!かっずーさーん!!返事しないと眉間撃ち抜くぞー!!」
「わあ物騒!!」
「じゃあ返事しろよ」
「ごめん雫ちゃんがいかに可愛いか考えてた」
「あ、そっ…」


呆れたように苦笑いした鶴ちゃんが紙を渡してくる。今から文化祭の準備とか俺達文化祭楽しみにしすぎだろ。どんだけ楽しみなんだよ。ふざけんなよ。どうせ彼女と彼氏がいちゃいちゃすんだろ滅べよ。


「かっずーに良いお知らせです」
「なに」
「もし時間があったら雫が一緒にまわりたいと」
「文化祭はよこい!!!!」



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