内容が内容ですので注意。
レイさんがストーカーと奮戦する話です。











「今日はどのくらいに終わりそうだ?」

「んー、……いつもより遅そう」

「何か面倒な案件でも入ったか?」

「そんなところ。日付変わる前に帰れると良いけど」

「無理はするなよ」

「そこまでヤワじゃない」

いつもの出勤風景。なんてことない日常風景。
今日もいつもどおり仕事をこなして一日を過ごす。そんなサイクルのひとかけら。

しかし、そんな日常にも非日常はやってくる。















「……?」

帰宅時にポストを覗いたら、一つの茶封筒が入っていた。A5サイズで、少し重い。紙が入っているには重い、気がする。
表面も裏面も、何も記載がない。……入れ間違いの可能性も否めない。
その場でライトにかざしたり、振ってみたりするが、よくわからない。
一応気を付けながらゆっくり開封して、レイは表情を変えないながらも、驚いた。
そこに詰まっていたのは無数の写真。大きいサイズから普通サイズまで、すべて己の姿のもので、目線から考えるに、完全な盗撮である。
……いやはや。話に聞いたことはあったが、実際に自分がされてみると気持ち悪いことこの上ないな。

にしても。どこの誰だか知らないが、警察に付き纏うなど度胸のある。その度胸をもっと別のところで使うべきだとは思う。
まぁ、今のところ実害的な被害はない。
精神的にはダメージを負った気がしないでもないが。それはリヴァイが居れば大丈夫だから。

問題はこれをやらかしてくれたやつをどう処理してくれよう。
まずは放置しておく方針で。
写真に関しては適当に鞄に突っ込んでおく。これ以上の干渉があってから手を下すのも遅くはないはず。
あとは……この手の輩は反応しないのが一番効く。ならばとことん無視を決め込むだけだ。

無かったことにしよう。
そう決めた俺は何も考えないようにしながら階段に向かった。





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