#15



何とかチラーミィをゲットして、その後、ジムバッジとデントの食器を回収した。
それらは、チラーミィのおかげで綺麗になっていた。

そしてポケセンへ。


「はあ・・・今日は散々だった・・・。」
「あはは・・・;」
うなだれているヤヅキ。
川に落とされるわ、ちょっと事件起こるわ、チラーミィのハイパーボイスで耳が痛いし・・・。

「そういえばヤヅキ、濡れたまま服着替えてないから、今着替えてきたら?」
「げッ、そうだった・・・。とりあえず、もう飯食って寝るだけだろ?ジャージでいっか」

着替えを抱えて風呂へ向かうヤヅキだった。



「あーさっぱり」
しっかり頭も洗って、着替えもしてさっきまでの気持ち悪さを消したヤヅキは、ベルとサトシがバトルすると言っていたのを思い出し、裏庭(?)に向かっていた。

髪から雫を滴らせつつ、通路を歩いていく。

フィールドに着く頃には既に決着がついていた。

「・・・もう終わってたか」
「ヤヅキ、また雫垂れてる」
「あ」

以前、デントに髪を拭かれたことを思い出した。
※番外編のですw

「あー、忘れてた」
「もう・・・ちゃんとしてよ」
デントって潔癖?

思わすそう疑ったヤヅキ。

「ねえねえヤヅキちゃん、私とバトルしてくれない!?もちろん・・・シェイミで!」
「ミィ!?ミィミー」
「あれ、珍しい・・・。疲れたからやりたくねえと」
「じゃあ誰でもいいから!!」

嘆願してくるベルを目の前にして、考えた。
「ま、どっちでもいいんだけど・・・。ちょっと揉めそうだなこりゃ」
シェイミとバチュルは多分出なくていいと言うと思うけど、残りの2体がなんていうかわからない。

「・・・どーするよ」
2つあるボールのうち、一つが揺れた。

「んじゃ、行くよフライゴン!!」
「ファー!」
「チラーミィ!!」
「ミッ!!」

「こっちから行くわ!チラーミィ、往復ビンタ!!」
「ドラゴンクローで弾き返せ!」
「ラミッ!」
「ラー!」
相殺された2つの技。

「うし、燕返し!」
「ミッ!!」
往復ビンタをはじかれ、バランスを崩していたチラーミィに燕返しがヒットした。

「まだよ!ハイパーボイス!!」
「守る!!」
ハイパーボイスで動けなくさせられるのは避けたかったので、守りに徹した。

「もう一回、ドラゴンクロー!」
「かわして!」

間一髪でかわしたチラーミィ。
「ミミミッ!」
なんとか立て直すと、ベルの指示が飛んだ。

「ハイパーボイスよ!!」
「ミーッ!!!」
「飛べ!!」

上に飛ぶことで回避したフライゴン。
「上から龍の息吹だ!!」

龍の息吹がチラーミィに炸裂した。

「ミィ・・・・」
「ああ〜・・・負けちゃった!お疲れチラーミィ。」
「お疲れ様、フライゴン。もう休んでていいぞ」
フライゴンを少し撫でてからボールにしまった。

「今日は負けちゃったけど、あたし旅に出たばっかりだから次に会う時チャオブーとチラーミィ、もっと育てておくからね」
「あ、あぁ・・・」
「シッポウジムのバトル頑張って!!」

じゃあ!と言って走り去っていくベル。

「あれ、もういねえ」
「マイペースだな・・・本当に」

「へっくしゅんッ!!」
「うわ、吃驚した・・・大丈夫?」
「デント・・・うん、ヤバイ」

「え、うんじゃないでしょそれ!?
川に落ちてからそのままだったから、もしかして・・・」

「マジかよ・・・」
「ちょっといい?」
デントがヤヅキの前髪を上げたと思ったら、己の額をヤヅキの額に当てた。

「ッ・・・!!」
「で、デントォ!?」
流石のアイリスも驚いたようで。

「結構熱あるね・・・。ひとまず、休もうか。」
「え、ああ・・・」
少し混乱気味のヤヅキ。

(何かデントったら、大胆ね・・・ヤヅキって鈍いのかしら??)
最近アイリスがニヤニヤする機会が増えた気がしたヤヅキだった。








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