#14



チラーミィを追いかけて・・・。
気がついたらバトルが始まってましたw

どんだけボケっとしてたんだ自分!?

「ツタージャ、メロメロ!!」
「うん、いい作戦だ」
「メロメロで相手の素早い動きを止めようというのね!」

「ツタージャなら、つるのムチでぐるぐる巻にていたぶれば良くね?」
「・・・ヤヅキってたまに怖いこと言うわよね」

メロメロがツタージャに向かって飛んでいくが、チラーミィは素早さを生かして避けてしまった。

そして、仕返しと言わんばかりにメロメロを繰り出してきた。
「え、あいつもメロメロ使えるの?」
そしてツタージャにあたってしまった。

「ツタ〜!」
「・・・目がハートだ。何かもう面白いw」
「ヤヅキ!面白がってる場合じゃないよ!?」

チラーミィはこっちを見たかと思うとどやああって感じで笑ってきた。
すこしイラっときて、殴り飛ばしたくなったのは内緒だ。

今度はピカチュウで挑むサトシ。
「♂同士ならメロメロは効かないものね!」
「逆に効いたら怖いwww」
「た、確かにね;」
ヤヅキのつぶやきを聞き取ったデントは苦笑いを浮かべながら答えた。

逃げるチラーミィを電光石火を応用して追いかけるピカチュウ。
「アイアンテールだ!!」
「チュー、ピッカア!!」
チラーミィも負けじと往復ビンタで応戦した。

「おお!すげ」
「往復ビンタで返した!」

着地した2匹。
真っ先にチラーミィが行動を取った。
息を吸い込みながら、耳を丸めたのである。

「ミィィィィーーーー!!!」
ハイパーボイスを繰り出した。
「五月蝿いッ!!」
でも、ピカチュウはもっと五月蝿いのだろうなと思った。


ハイパーボイスに体を飛ばされないように必死に耐えていたピカチュウ。
しかし、チラーミィは急に攻撃をやめて、ピカチュウの背後に回り込んだ。
そしてそのままくすぐるの姿勢に入った。

「くすぐるは拙いわ!!ピカチュウ!!」
ベルが声をかけるが、チラーミィはくすぐるを始めてしまった。

「・・・あれ、絶対にやられたくない」
「ミィ」
ヤヅキのつぶやきに同意するかのようにシェイミが何度か頷いた。

「ピ〜カァ〜!!」
ピカチュウはくすぐるに耐え続けた。

その成果もあって、今度はチラーミィが攻撃の手を止めたのだ。
くすぐり続けて疲れたようだ。

「ようし、今だ!!エレキボール!!」
「ピッカピカピカ、チュッピィ!!」
「ミッ!!??」

チラーミィは電撃のおかげで目を回してしまったようだ。

「はいはい!サトシ君バトンタッチ!!私がゲットする〜!!」
名乗り出たベル。
カバンをゴソゴソとあさり始めるが

「あれ?あれれ??どこなの私のモンスターボール!!」
そんなことをしている内に逃げられてしまった。

「あった!!」
やっと取り出したモンスターボールは相変わらず埃まみれ。
「ミ!」
その汚れも気になたのか、チラーミィが立ち止まった。

「・・・ここまでくるとすごくね?」
「流石箱入り娘・・・というか」

その時、チラーミィが大急ぎで逆走してきたのだ。
そして、自分の尻尾を使ってモンスターボールの埃を払い始めた。

「ミッ!?」
その時、運良くというか、間抜けなことに、チラーミィはボールのボタンを押してしまったようで。
赤い光と共にボールに吸い込まれていった。

ボールはベルの手の中で少し動き、やがてとまった。

「ゲットしちゃった」
「「「ええええええええ!?」」」

「・・・なんて言ったらいいんだろ、うん。間抜けと言うか、棚からぼた餅っつうか。」





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