なんでまたこんな事になったというのか
「部屋戻りたい」
「諦めろレイ
それに俺も、お前とは一度やりあってみたかった」
向かい合う二人の手にはナイフが握られている
今から何をするかというと、対人格闘だ
リヴァイとレイが一騎打ちする、なんていう話を聞きつけた野次馬が集まる中、レイはあからさまにため息をついた
正直、勝てるかどうかと聞かれたら勝てる気がしない
力だって持久戦に持ち込まれたら負けるだろう
だが、身長やリーチはこっちがやや有利だ
どう闘うか、と思考を巡らせている所に、リヴァイが動き出した
ナイフを構えて向かってくるのをかわし、逆に攻撃を仕掛けると受け止められる
その流れも素早すぎて目で追えない人間が出た
「ッ!!」
「お、っと
あぶね」
「……結構余裕だなァレイよ」
「余裕なんてねぇよ」
素早く間合いに入り、蹴りを入れるが下がる事で交わされ、また間合いを詰められて拳が鳩尾目掛けて飛んでくるのを何とか受け流し、ナイフを振りかざした
きぃん、と金属音が鳴り、キリキリとナイフ同士が音を立てる
咄嗟に反応したリヴァイがナイフで受け止めたのだ、と理解した時には腕を掴まれ投げられていた
無理な姿勢からもリヴァイの肩に自由な足をつけてなんとか立て直し、逃げる
それに驚いたリヴァイの隙を見逃すことなく、追撃をしかけた
「ぉ、らよっ!」
「効かん!」
「知ってら!!」
だんだんヒートアップしていく二人に、ギャラリーも騒がしくなっていった
「ねぇ、どっちか勝つかな」
観戦していたエルヴィンとミケを見つけたハンジがそっと近寄り、そんな話を吹っかけた
ふむ、と考えたあと二人はそれぞれ答えを返してくれた
「やっぱりリヴァイだと思うな」
「エルヴィンはリヴァイに一票かー
ミケはー?」
「……レイも強いが、やはりリヴァイが上だろう」
「だよねぇ
レイは持久戦弱いからなーもう既にちょっと疲れてきてるね
リヴァイがすっげぇ悪どい笑み浮かべてんだけど
……あっ、ナイフ折れた」
ばきん、と嫌な音がしたと思えば、両者のナイフの柄の部分と刃が分断されていた
見事に真っ二つだ
「………これからは木剣でやってもらうか
物資にも限りがあるからな」
エルヴィンがやや顔を引き攣らせながらそう零した
まだまだ決着は付かなさそうだ
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……なんだこれ?
ってなりかけましたごめんなさい
決着はご想像にお任せいたしま((決して思いつかなかったとかそういう訳ではry
四阿様、素敵なリクエストをありがとうございましたー!
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