こまかいところに突っ込むのはナシで
メタいです
ノリと勢いです
下ネタあります注意
キャラソン聞いてかっとなってやった。公開はしたが後悔はしていない。









レイ・カルヴァートはヘッドホンで何かを熱心に聞いていた。
片手には小型の機械が握られている。それはヘッドホンと接続されており……。

「……レイ分隊長?なにしてるんですか?」

「…………ああ、エレンか……お前、歌声かっこいいな……」

「え?あ、……えっ!!?」

たまたまそんなレイを見かけたエレンが声をかけると、予想していなかった言葉が出てくる。
固まってしまった彼のことなどいざ知らず、レイはまた機械をいじっている。

一方エレンは訳が分からないと困惑している。

「ええっと……ありがとう、ございます……??」

「あぁ。……ミカサも綺麗な声だな。彼らも上手い。
…………リヴァイがなんか可愛いんだが……」

リヴァイ兵長が可愛い……だと?
レイ分隊長は一体何を言っているのだろうか。

ますます困惑してエレンは固まってしまった。とうとうレイさんも寝不足でおかしくなってしまったのだろうか。
どうしよう。病院……いや、医務室に連れていくべきか。

エレンがまじめにそんなことを考えていると、そこにたまたまハンジが通りかかった。

「やっほーエレンにレイどうしたのー」

「……ハンジ分隊長、レイ分隊長が……寝不足か、お疲れのようで」

「ん?どうしたってんだい……レイー??」

「…………」

「反応がない、確かに、疲れているのかもしれない」

「おい、こんなところで立ち止まるな。通れんだろう」

「ハンジもエレンもどうしたんだい?」

丁度ハンジが道をふさいでいたため、リヴァイが彼女に苦情を述べる。
一緒にいたエルヴィンはそちらより、二人が一緒にレイを囲んでいる方が気になったらしいが。

ヘッドホンの音に集中しているのか、彼女はこちらの声に一切の反応を返さない。
珍しい。よほどヘッドホンの密閉性が高いのか、彼女があえて無視しているのか……。
そこらは定かではないが。

「……ん?どうしたんだお前ら。集まって」

不意にレイが顔を上げた。
囲まれていることに気付くと、ヘッドホンを外してエルヴィンたちと目を合わせた。

「……レイ、エレンが心配してるよ?寝不足で疲れてるんじゃないかって……」

「? そうか?俺は別段かわったことは無いが」

「エレン、どうしてそう思ったんだ?」

エルヴィンに問われた彼は、レイをみかけてから会話した内容までを説明した。
その張本人はというと、あぁそんなことも言ったか、と軽い反応だ。

「実はお前らの歌のデータを入手してな。
聞いた感想が、これだ」

「ぶっは!!リヴァイが可愛い、って!!
この人類最強様を可愛いなんて言えるの、あなたくらいだよ!!」

「実際可愛いんだから仕方ないだろう」

「………………、…………」

「り、リヴァイ兵長……?大丈夫ですか?」

レイが淡々と彼らの疑問に答えていく中、リヴァイの眉間はすごいことになっていた。それに真っ先に気付いたエレンが彼を気遣って声をかけるも、反応がない。
あ、やばそう。

「…………てめぇが夜啼いてる姿の方がよっぽど可愛いだろうがよ、ああ?」

「リヴァイがキレたーー!!ふぉおおおお!!!
いいぞいいぞその調子だ!!そのまま惚気てくれても構わないぞ!!」

「な、ちょ、……リヴァイっ」

「おや、焦ったレイなど久しぶりに見たな。……ところでレイ。私のも聞いたのか?」

「あ、ああ。エルヴィンらしかった」

「で!?リヴァイのは!?」

「なんか可愛かった。普段声低いのに、ちょっと高くて、っ、り、りヴぁっ」

「………………撤回しろ。お前の方がよっぽど可愛らしい声を出しているぞ」

「いやそれは、普段との差の話で、……ッひ、ん!手入れるなッ!」

「やるなら部屋に戻ってするように」(←面倒くさくなったエルヴィン)

「あ、何なら観察したいから私の部屋でやってくれても」

「それは俺が許さん。レイ、どうだ。撤回する気はあるか?」

(なんだこれ。帰りたい……)






その後、レイは予定していた会議に出席しなかったとか。※リヴァイも同様。







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